線は細いがシャープでしなやかな演奏
★★★★☆
サロネンのドイツ・グラモフォンデビュー盤で、ロサンゼルスフィルをビシッと統率してのライヴ録音です。
収録曲はムソルグスキーの「禿げ山の一夜」(原典版)、バルトークの「中国の不思議な役人」(組曲)、
ストラヴィンスキーの「春の祭典」という近現代を代表する名曲ですが、いずれも鋭利なドライブ感で一気に
たたみかけてきます。馬力や重厚感はあまり感じませんが、くっきりとした輪郭、シャープでしなやかな演奏
であり、SACDということもあり音質もクリアで上質のものとなっています。
サロネンとロスフィルの集大成の一つと位置づけることのできる録音ではないでしょうか。