理科する心は、冒険する心
★★★★☆
小中学生向けの小説だが、好きな小説家である著者の本なので、読んでみた。
筋はあまりひねりもなく、小学5年生の仲良し4人組が、不思議なタイムスリップを経験し、10年前にさかのぼり、嵐の中の動物園で、動物たちを助けるべく奮闘するっていうもの。
単純な話なんだけど、小学生時代に理科好きの少年だった時を思い出し、この不思議な物語に引き込まれていった。
「理科する心は、冒険する心」って言葉が出てくるけど、少年時代に抱いていた「センス・オブ・ワンダー」を思い起こさせるいい小説だった。
「理科部」の謎は最後まで明かされなかったので、きっと物語は続くのだろう。楽しみだ。