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ミクロ経済学

価格: ¥3,675
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京大学出版会
Amazon.co.jpで確認
確かに素晴らしいと思いますが、好評価過ぎませんか? ★★★☆☆
確かに素晴らしいテキストだと思います
ただ現在他のレビューが好評価過ぎると感じたので
平均を下げる意味合いで星3としました
(個人的には星4つと感じてます)

このテキストの良い点は
・よくまとまった価格理論
・他のミクロ本にないゲームの充実
・随所に見られる興味深いコラム
・要点を絞った数学脚注

一方で私が指摘したい問題点は
・価格理論の薄さ
双対性に関するものがサックリ削られている他
経済厚生についての議論もほとんどない
確かに昨今ゲーム理論の重要性は増してきているらしいが
依然として、各試験では価格理論の方が重要であるように感じられる
特に武隈ミクロがかなりのシェアを誇っている現状を打破するならば
武隈ミクロにもう少し近い水準の価格理論を展開して欲しい
これでは価格理論を武隈か西村で補完しなければならず
武隈や西村を使うならゲームはギボンズやミク戦等を使えばよく
この本を買う必要性は低く感じられる
また、かなり主観的な意見だが、
難しいところがサラッと記述されていて
切れ味は良いがイマイチしっくりこないところがあった
(Ex 選好の仮定や効用関数周辺はキツかった)

かなり批判的なことを書きましたが
この本が親切で面白い本であることは私も感じました
出版社との折り合いで色々削られたのだろうかなと勝手な推測をすると
学生としてはどうにかなって欲しいなぁ…と願ってます
非常にオーソドックス ★★★★★
数学的な記述を排除しているのでみた感じ学部生用という体裁だが、実は厳密な議論への関心に対しても適宜参考文献を提示しており、大学院レベルの経済学への入門ともなっている。専門用語にはすべて英訳がついているので(例:「効用関数」(Utility Function))大学院で使う英語の教科書を読む際の補助にも役立つだろう。著者はミクロ経済学の大家だがどちらかというと尖った印象より学生に合せて淡々と標準的な経済学を教えようとする姿勢がみえる。輸入規制や医療費問題など現実の政策とからめて経済学の有用性を示しているところも好感がもてる。紙質がいいのか非常に軽いので持ち運びにも便利である(Mascolellなどがなぜこんなに重いのかという気になる。内容的にはそれほど差がないだろう)。
良いテキストだが現実は怖い ★★★★☆
まず世界では10億人が飢えているという。エルサルバドルの例を挙げよう。


エルサルバドルはアメリカに要求されてトウモロコシ輸入を自由化 → 米国からの輸入トウモロコシに市場を席捲される → 農家は困窮し離農 → 国内には耕作放棄地が激増 → バイオエタノール・ブームでトウモロコシ価格が急騰 → 飢餓が発生

さてこの奥野テキストに戻ろう。

まず日本では米を基本的に輸入規制にして外米を抑えている。このため米の価格が高く。
消費者余剰(利益)が低く、(以下日本の)生産者余剰が高い。これが米が自由化になると。
消費者余剰が高まり、生産者余剰は下がる。でも総計すると余剰は増える。

エルサルバドルの話を知っていたら身震いするだろう。これは東大の講義の教科書なのだが、まず、消費者余剰があがるとしてそのままずっと米の安定供給が続くのか? 非倫理的悪魔的な穀物メジャーによって安定供給が崩れ飢餓に遭うかも知れない。

また生産者の失業はどうなるのか? ここが生産者と消費者の余剰をごっちゃにして総計してしまうことで問題が隠されてしまう。

これが東大出の官僚なりエリート層が読むのだから怖い話だ。

しかし、非常にわかりやすいテキストだ。ミクロ中級本では1番のできだ。これがなかったら曲がりなりにもミクロの中級はわからないままだろう。その意味では奥野氏には非常に感謝したい。

追記で外部についてぐだぐだ書いたが、外にも読み込むといろいろモデルがあるので削除しておく。出来売ればマルクス、複雑系経済学の本も読んでみることも知の冒険だろう。
最高の1冊 ★★★★★
私は、法学部出身ですが、大学院でミクロ経済学をする必要が生じた者です。
色々と専門書を買いましたが、結局この本が、非常にわかりやすく、かつ、ある程度深くまとめてられていました。ミクロ経済学に必要な数学の基礎部分も、簡潔にまとめており、まさに「かゆい所に手が届く」1冊だと思います。辞書としても使えるのでは。学生視点の良書。法学の教科書でいったら、「内田民法」のようなイメージです。


とてもわかりやすい ★★★★★
私は文学部生だが、経済学部のミクロ経済学の授業で単位を取得するため本書を予習・復習の主力テキストとして使用した。東大の講義ノートをベースとしているとはしがきにあったので難しいような印象を勝手に持ってしまったが、読み進めてみると非常にわかりやすく、かつほどほどに数式が使ってあって、言葉だけで説明した入門的な経済学の参考書よりむしろずっとわかりやすかった。

数学のレベルとしては、1変数関数の微分、偏微分・全微分の基礎が理解できていればまったく問題なく本書で学習できる。上の基礎数学に基づいた各最適条件の導出法が毎度毎度ことこまかに書いており、門外漢も微分を用いた初等経済学に慣れ親しむことができる(この導出をノートで繰り返し再現すると、言葉でぼんやりと経済学をなんとなく理解するレベルから一歩進んで、実際に大学の授業で単位を取得する基礎になる)。数学付録は読み飛ばしてよいという声をネットのあちこちで見るが、むしろ数学付録が非常に簡潔にまとまっており、その部分を熟読することで初心者にとって理解度が数段アップする。

水野氏や佐々木氏の経済数学の本を一通り理解したら、本書に手をつけることをお薦めする。
東京大学出版会 ★★★★★
ミクロ経済学の第一人者による東大講義ノートをベースに編集された,最新のテキスト.伝統的な理論と新しい展開を踏まえた,中級以上向け.数学解説やコラムも充実し,現実の社会問題への応用にも役立つ内容.経済学部の学生だけでなく,ビジネスマンなどの経済学的思考の涵養にも最適な一冊.