眼から鱗の名著
★★★★★
日本人は、無宗教だという。かく言う私も現在もそうなのであるが、25年ほど前に何気なく手に取って、うならされた著作である。
未だに!!読み終わった訳ではないが、眼から鱗というのは、例えば以下の2点(序論にある)。
「創造神の否定」・・・この創造神が仏教協会では最初から否定されていた・・・
「霊魂の否定」・・・見逃してならぬことは、彼ら(欧米人のこと)が仏教教理の中に霊魂などというようなものの否定をば昔から哲学的に扱っていることに気付いたことである。・・・
皆さんも、特に霊魂の否定=無霊魂説には、ちょっとビックリしたでしょう?
あともう一点は、大乗と小乗という言葉があって、常識的には大乗仏教の方が良い(?)と考えられているが、そんなものでないことの説明も蒙が開かれる思いであった。
ということで、以後友松圓諦氏の著作(入手し易い学術文庫だけですが)は、すべて購入し、思い立っては齧っている次第。