症状・対策のセットが細かく書かれているのでよいが…
★★★★☆
ようするに「仕事の効率を上げて早く帰れ」と言っている本。
よく出来ているのは、『あなたの仕事の効率を下げている理由』としてさまざまなケースを想定し、それぞれについて対策が書かれている、という形をとっている事。マニュアル化しているとありがたいタイプの人には強くお勧め。
問題点は、これが『アメリカのような広いオフィスを持ち』『その中でも個室を割り当ててもらえているような人』向けに書かれている点。ここに書かれている方法の大半は日本のように大きなたこ部屋に人を突っ込んでいるようなオフィスでは実施が難しい。
環境依存性が強すぎるので、星が1つ減らしてあります。
「ワークライフバランス」を実践するための書
★★★★★
ただ単にその日の仕事を片付けて早く帰るためのノウハウだけではなく、人生における仕事の位置付け、職場の同僚や家族等大切な人たちとの係り合いを含めて、定時に退社する意味合いを説明し、公私ともに有意義な生活を送るための方法論を記した書である。まさに、最近言われている「ワークライフバランス」を実践するものである。本書には、健康面に関する記載もあり、若干睡眠不足の傾向がある私にとって、想定外に役立つところもあった。また、原作者が米国人であり、翻訳文であったが、日本語の表現が滑らかでとても読みやすかった。
早く帰るための時間管理術
★★★★★
定時退社するためにではなく、人生の目的を明確にし、実現すべく積極的に仕事をしようという本。100のアイデアがあり、それぞれ興味のある所のみを読んでもよい。社会人5年目までには読んでおくべきか。
あなたの仕事の仕方の「問診票」と「処方箋」
★★★★☆
仕事上の必要があって、タイムマネジメント本を漁ったなかの1冊。
類書とのもっとも大きな違いは、効率度の判定テストがついている点。
まず100問の質問に答えて、現在の自分がどの程度効率的に仕事ができているかを採点する。
その結果、例えば整理面の点数が低いとか、集中力の点数が低いというふうに自分の弱点がわかる。
で、最後に該当する箇所のアドバイスを読む、という具合である。
100項目の質問ひとつひとつに、対応するアドバイスが100項目ある。
まるで健康診断の問診票とその処方箋という形式で、これは珍しい。
とはいえ、びっくりする様な「新薬」はみあたらず、
わりとオーソドックスな内容ではあるが、
逆にこの手の本を他に読んだことがない人にとっては、
極めて具体的で、仕事の能率アップのヒントが多数得られるかもしれない。
筆者は、262ページの「人生の残り時間を知る」というグラフ作成が
いちばん印象に残った。
・まず横線を1本引き、左端に1、右端に100と書く。1が誕生で100が死亡。
・いまいる辺りに印をつけてそこから左は「過去」として塗りつぶす。
・残りの3分の1は寝ているので、塗りつぶす。
・更に半分は生きるために働く時間として、塗りつぶす。
いくばくも残らない。
時間は大切に使わねば、と切実に思った。
「仕事の段取りの重要性、それをいかに高めるか」「仕事と人生の位置づけをどう捉えるか」
★★★★☆
テーマは、「仕事の段取りの重要性、それをいかに高めるか」「仕事と人生の位置づけをどう捉えるか」ということと捉えた。
小手先の技術だけに終始しない、骨のある内容。
人生において、仕事という要素を、いかにからめていくか、大いに考えさせられる良作だった。
あと、周辺の事情はよくわからないのだが、著者が外人なのにも関わらず、内容は、自分にずばり適合するものがとても多く、正直驚いた。特定の人たけではなく、全般的にあてはまる内容のことが多く書かれている。全ての社会人におすすめ。