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おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154)

価格: ¥740
カテゴリ: 新書
ブランド: 角川グループパブリッシング
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なんだか悲しい本 ★★★☆☆
非常に力の入った内容で、説得力もあり、著者のエネルギーはすごいと思う。

それゆえに批判に終始する姿になぜか悲しみを覚えた。

○○は間違っていると言う主張は、しっかり伝わる。しかし、より建設的な自論の主張はない。

文句ばかり言って何もしないニート気質の人の中で、もっとも弁がたつ人がこの方ではないだろうか?

ネットやテレビをみて文句ばかり言っている寂しい姿が浮かんだ。
周到に準備された書物 ★★★★★
新書サイズ等のお手軽若者論を批判した書物。それらで論拠されているのは調査や統計などを用いたものではなく文学や1つの事件であることを執拗に批判する。1つの事件に於いていわゆる正論に対するアンチテーゼとして無理やり作り出された意見を周到な考察でつぶしていく。作品に対しての考察であるためそれらの論者の全ての書物を批判したわけではないことに注意が必要だ。批判する対象もきっちセレクトされており好感が持てる。その点マスメディアがお手軽な若者論を絶対の真理として持ち上げることは戦時中もあったわけで次作ではマスメディアの怠惰などに考察してくれれば大変面白いと思われる。本来売れ筋の著者たちを批判するには勇気がいることでもあり今後に更に期待したい。できれば若者論の著者たちが調査や統計を用いて反論してくれれば一番よいのだろうが。
宮台さんや香山さんの「転向」が・・・・ ★★★★☆
1.内容
著者は、宮台真司さんや、香山リカさんの、1990年代前半の本を評価していたが(若者の代弁者だった時代)、1998年を境に、宮台さんも香山さんも言説を変貌させている(若者を攻撃対象にしている)。その言説の変貌には、根拠がないものが多いが、それが、後の言論人にも影響を与え、政策にもフィードバックされている。今こそ、宮台さんや香山さん流の世代論をやめにして、実証的なデータ、普遍的な価値に拠った言説を復興させるべきである。
2.評価
私は、そもそも宮台さんの本を読んだことがないので、この本の評価は不適当かもしれないが、著者流の読み方が正しいか判断できないので星1つ減らして、星4つ。しかし、膨大な文献を駆使した論証、以前持っていた宮台さんや香山さんへの思いが垣間見えて(だから、「転向」したときにこれだけ批判する、と読んで思った)いい本だと思う。なお、ベストセラーを批判したコラムもあるが、私はそれに挙げられた本をすべて一読して、それなりにいい本だと思ったので、人が違うと読み方も変わるんだな、と感じた次第。
喧嘩の売り方 ★★★★☆
 本書に対しては疑問と共感を感じた。

 疑問に関して。

 本書の基本構造は「喧嘩を売る」事にあると思うが 「売り方」において いささかワンパターンである。ある論者の意見を取り出して「どのような根拠で言っているのだろうか」と疑問を呈する場面が多い。要は「統計などの根拠に基づくものではなく 思いこみで語っている」という指摘なのだろうが それだけで批判を繰り返すのはいささか不毛な気がする。

 一方「そのほとんどが政府統計などの信頼できるソースに基づいている」(190頁)説を反論として起用しているが 「そもそも政府統計が信頼できるソースかどうか」という検証をしなくてはならないのが 著者の攻撃パターンから帰結される作業ではなかろうか?その意味では 政府統計が信頼できると ここで言いきってしまう著者には「どのような根拠で言っているのですか」という疑問を提出できる気がする。


 共感について。

 僕も いくつかの「若者論」を 「難しいながらも面白い」と思って読んできた。但し 最近感じてきたことは それらの論にどれほど普遍性があるのだろうかという疑問点である。オタクの分析は面白いが 果たしてそれが本当に 時代の分析なのだろうか、また 日本以外の世界を分析する 物差し足りえるのだろうかというのが僕の素朴な疑問であった。
 その疑問に関して 本書で展開される著者の議論は ある一つの答えなのかもしれないなと正直思った。



 本書は その攻撃的な文章において 相当叩かれるだろう。これは かの赤木智弘「若者を見殺しにする国」に似ている気がする。
 但し 著者は初めから「叩かれる」事を狙って書いている。それはそれで 古典的な戦略であるし 一つの議論の提出の仕方だ。是非 宮台など 批判された側からの 反論を読みたい。
著者におおむね同意しますが疑似科学者に統計解析を望むのは無理 ★★★★☆
そもそも基本的な論理や集合の概念も馬鹿にしている人たちなんだから統計の有意性とか分析できるわけ無いですよ。そういうことしたくないからひたすら語って騙ってるのであって彼らに社会科学の基本的文法を望むのは無理ですね。精神科医はキホン疫学とか統計学を知らないというのがいろいろなホンを読んで私が獲得した常識です。どうも精神科医は数値を重視する技術者とは考えないほうがよろしいようです。露出狂の精神科医なんかよりも町の内科医さんとかの方がよっぽどリテラシーに長けてますよ。多変量解析とかきちんと知っているので驚きました。あと社会学者ですがこれは2系統あって、きちんと統計学等数理系の訓練を受けた方と語りしかできない人がいます。大体メディアにでるのは後者ですから必然的にたたきたくなる人しか露出していません。ですからまあテレビをつけても雑誌を読んでも著者は怒りっぱなしになるわけです。メディアは研鑽を積んだ正統派よりも語り系や精神科医、あとは何が軸か分からない評論家しか登用しませんからね。「進学支援の教育臨床社会学」という本はいですよ。正統派の社会学者と学生がいるという証明ですので手に取ってください。個人的な提案としては疑似科学者に向けて統計学の入門書でもあらわすのはいかがでしょうか。じゃんけんとかさいころの組み合わせ計算から初めてカイの二乗検定を経て多変量解析にいたる平易で壮大な入門書を香山さんでも分かる程の詳しさで書かれては、災いは根源から経たないと憤死しちゃいますよ。