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君あり、故に我あり (講談社学術文庫)

価格: ¥1,155
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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このレビューにだまされた!と思って読んでみて欲しい、超オススメの一冊 ★★★★★
サティシュ・クマールさんの言葉が散りばめられた珠玉の一冊。

私の心のアンテナをビンビン刺激してくれた素晴らしい本です。

2006年に、「サティシュさんを日本に招聘したいのだけど、熊本でも受入れしないか、、、」との話が来ました。
あの当時、集客に自信がなかったので開催を見送ったのですが、それがちょっと心残りかな。

深い気付きと学びを与えてくれます。

このレビューにだまされた!
と思って読んでみて欲しい、超オススメの一冊です。
素晴らしい本です。 ★★★★★
 部屋が狭く、本でいっぱいなので、原則として本は全て借りて読むことにしているのですが、『君あり、故に我あり』は、あまりにも素晴らしい本なので、図書館で借りて2回続けて読んだ末に、ついに買ってしまいました。
 E.F.シューマッハーの『スモール イズ ビューティフル』という本は以前から知っていて、素晴らしい本だと感じ入っていました。
 しかし、クマール氏のこの本は、それに勝るとも劣らないほど素晴らしい本です。
 私は理科系の大学院を修了しましたが、『君あり、故に我あり』を読んで、完全に価値観が変わりました。
 物質主義から自然・精神・社会を重んじる立場への転換です。
 この本の素晴らしさは言葉では言い表せないほどですが、この本の中にクマール氏の最高の英知が詰まっています。
 私はクリスチャンですが、今の私にとってこの本は「第二のバイブル」です。
 みなさん、ぜひ読んでみてください。
シンプルなんだけどなぁ.. ★★★★☆
インドの哲学家(著者は修行僧出身だけど)って、なんでこんなに素直で複雑で、
つよいのだろう..と感じてしまいました。

何か、根本的に東洋や欧米のものとも違うし、西蔵密教ほどコテコテの、肉体を
離れてしまった精神世界論..魂のピューリタニズムとも、やはり異なるし..

その不思議さを感じるために、何度かこの著者の本(他に邦訳されていない英語
原版があります)を読みましたが、未だに掴めておりません。

本著はクマールの半自伝回想と、旅(世界中の思想家や活動家を訪問し、問いを
投げ掛け、応えを聴く旅)をまとめています。英国の田舎に、晩年のB.ラッセル
を訪問するあたりは読み応えがある。

著者は元ジャイナ教の修行僧で、半生は英国で暮らしているので、ジャイナ的な
思想とヒンドゥ的な文化と英国的な柔軟性の混合も感じます。

中沢新一とかG.ベイトソンの世界観とも通じている様で、これまたかなり
ニュアンスは違う..

もっと、大きな世界が あるんだろうな..色んな人が いるんだろうな..
よく見えて来ないから、憂鬱な時に、ただ、世界はもっと多様なのかな.. と
感じさせてくれる..。

本はお金で買えるけど、きっと本当はこの本は、私のまだ手の届かない所に在る
のだろうな.. そんなことを感じ考えさせられます。  
近代インドの生き生きとした家庭教育の描写や高名な思想家との対話が秀逸 ★★★★★
著者のサティシュ・クマールはインドのジャイナ教徒の家に生まれ、9歳で出家してジャイナ教の僧になった後、18歳で思うところあって還俗して以降、クリシュナムルティーやバートランド・ラッセル、マーチン・ルーサー・キングなどそうそうたる人々との出会いや会話を通し、哲学的にも成長を重ねる。

イギリスに定住し、これまでの経験や思想を「ソーハム(君あり、故に我あり という意味)」というインドの古くからの格言を基に「東洋的相互依存」の思想へと集約している。そしてこの「相互依存」がこれまでの、個人が孤立して行き詰った西洋的思想にとって変わるべき新しい考えかたであることを表明してきている。副題が「依存の宣言」となっている所以である。

本書前半の、彼が幼年時代に母から受けたインド的思想の自然な教育状況の描写はとても生き生きとしており読者を楽しませずにはおかない。
また、後半の高名な思想家との出会いや対話も一読に値する、とても価値のある一冊。読後感の清涼さがこの本が良書であることを一層確信させてくれる。

近代インドの生き生きとした家庭教育の描写や高名な思想家との対話が秀逸 ★★★★★
著者のサティシュ・クマールはインドのジャイナ教徒の家に生まれ、9歳で出家してジャイナ教の僧になった後、18歳で思うところあって還俗して以降、クリシュナムルティーやバートランド・ラッセル、マーチン・ルーサー・キングなどそうそうたる人々との出会いや会話を通し、哲学的にも成長を重ねる。

イギリスに定住し、これまでの経験や思想を「ソーハム(君あり、故に我あり という意味)」というインドの古くからの格言を基に「東洋的相互依存」の思想が、これまでの、個人が孤立して行き詰った西洋的思想にとって変わるべき新しい考えかたであることを表明してきている。

本書前半の、彼が幼年時代に母から受けたインド的思想の自然な教育状況の描写はとても生き生きとしており読者を楽しませずにはおかない。
また、後半の高名な思想家との出会いや対話も一読に値する、とても価値のある一冊。読後感の清涼さがこの本が良書であることを一層確信させてくれる。