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大江戸神仙伝 (講談社文庫)

価格: ¥770
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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こんな経験をしてみたい ★★★★★
この作品が世に出てから既に20年以上経っているが、今でも面白さは変わらない。江戸時代にタイムスリップした主人公が、現代の知識などを活用し、江戸での活躍をする話で、物語として純粋に面白い。
知識があって女性にもてて、楽しい思いをする主人公は、こんな経験をしてみたいと思わせる。江戸時代の情緒や町人の暮らしに関する知識本としてみても優れもの。この後、続編が続くが、第一作であるこの作品がベスト。
明るい文明批判SF ★★★★☆
現代人の目から見た江戸時代の見聞録である。江戸時代の良い面だけを見て現代文明を批判するあたり「いい気なものだ」という気はする★作風は明るく、能天気である。日本橋で路頭に迷った主人公を助ける医師涼哲先生のクソまじめぶりが楽しい。このバイプレイヤーなしにはこの作品は成立しなかったろう。
理屈っぽくとも明るさがある ★★★★★
 シリーズ第一作。実は、第三作を先に読んでしまっていたが、それで「しまった」と思ったところはない。
 なるほど、こういう始まりだったのか。
 著者の意図は非常にはっきりしている。「あとがき」にもあるように、現代人の目を通して江戸時代を検証し直し、評価し直すことである。

 主人公が執筆する「ミクロコスモスに生きる」は、作者の書きたいことであり、主人公の、「大勢の読者が」「資源の循環を必然とした社会組織のあり方に、強い関心を抱くようになってくれたことが嬉しかった」(p407)という気持ちは、作者の希望である。

 随所に作者が顔を出して解説を加え、現代社会を批判し、それが鼻につく面はあるのだが、それでも一気に最後まで読む気になってしまう。シリーズを全部読もう!という気にもなる。
 解説で白石一郎が書いているように、山手樹一郎に通じるような「明るさ」があるためだろうか。

 表記の面では、ちゃんと、「病《やまい》膏肓《こうこう》に入った」(p153)となっていて「膏盲」と誤っていないのはさすが。
 「オペラやバレー」(p204)という表記は珍しい。普通なら「バレー」ではなく「バレエ」と書くところだ。

 写本を見つけた、というところ(p442)で、筆跡に見覚えがある、というので、「写本」なら、著者の筆跡ではないのでは、と思ったが、古語辞典を引いたら、刊本に対しての写本という意味でなら、自筆のものも写本というそうだ。