お勧め
★★★★☆
反応論は、分子設計をするうえでの土台となるため必須の分野。本書のような分野は、1970年代には各種書籍も出ていたが、最近は廃版になっていた。表面的にはわかっているようで以外に正確に理解できていない事柄を、テンポよくまとめてある書籍だ。著者が2人と、多くの研究者の寄せ集めの本とは違い、各章にでこぼこが少ない。どの章も読んでいても非常に面白い。また、各章を詳しく知るための参考文献もカチッと書かれているので、さらに知識を充実させることができる。溶媒の本は、Reichardtの洋書が有名だが、はじめから、それを読むことは無理。まず、この本からはじめると良い。酸塩基も述べられ、遷移状態の話もある。ぜひ、座右の書に。ただし、値段が高すぎる!