愛も恋も艦隊戦
★★★☆☆
ミリタリー小説としては抜群に面白いのだが,恋愛シーンもところどころに盛り込まれおり,艦隊戦と同じ調子で書かれている。
作者は,戦闘描写が非常に優れ,政治の駆け引きもスリリングに描写してくれるのだが,恋愛シーンは少々もたついた感じがする。得意じゃないんだろうなぁと思いながら,読んでいくうちに,ああ,恋愛も心理戦なんだと気づかせてくれる。
それも良いのだけどね。
前後編に分かれているが,一気に読んでしまう面白さの小説でお奨めなんだが,ちょっと敵役が類型化された馬鹿すぎるので,それが残念な点である。