「売れ線」もへったくれもない。 隠れ傑作、ほうって置く手はない。
「こけおどしのパフ・ダディ」と批判されがちだが、どっこい、コレは驚き。まあ、買うがイイ。
いわば、MOBB DEEP初期の超重厚シリアス・スリリング戦慄ゾクゾク路線(異論なき名作として殿堂入り)に近い肌触り。

2、4は抜群だが、それ以上に、終盤の13〜19曲目はリピート必至、聴き耽り間違いなしの出来、ガチ。

(とくに、“Reverse”の豪華ラインナップは「世紀末オールスター」と呼ぶべき布石、武人ぞろいの布陣、なかんづくRedmanの「おーあ〜い!おーあ〜い!おーあ〜い!」づくしは、拝みたくなるライム[作詞]の手本だ。共演のBustは、声・キャラでかぶるが、「エオ・アイ・エア」「エオ・アイ・エア」とライムする違いが分かるはず。マニアは研究すべし。)

また“Best Friend”もラップ・バラードの傑作・感動作で、"my Lord Jesus Christ, my best friend"と賛美歌的内容だけに、宗教的荘厳さに満ちている。

SalesとAlbumの価値とは、一致しないことも多々あるわけです。
ここではＰｕｆｆｙの音が、どのＴｒａｃｋからもうかがえない。