素直に面白いです!
★★★★★
時代物で推理物の漫画ってあるようでなかなかない気もしますが、これは秀逸な出来です。
切り口というか、発想というか、設定というかが、非常に上手い。
内容については他の方がレビューに書かれている通りなので書きませんが、とりあえず時代物が好きな方、推理物が好きな方にはかなりオススメできます!
軽妙且つ難解?
★★★★☆
主人公が幇間、とのことで興味を持ちましての、
所謂ジャケ買いというヤツです。
物語は昭和初期の花街を舞台の中心にして
当時の風俗を織り交ぜての推理劇となっています。
江戸時代、あるいは幕末や明治時代とは違いながら、
どこかに趣を残している頃、それをよく捉えているのではないでしょうか。
推理そのものも難しくなりすぎず、後味も悪くならない仕上がりでした。
何より言葉のやり取りに洒落が利いていて、若旦那ではありませんが、
うっかりすると意味を取り落とすことも…。
読み流しても物語としては楽しめると思います。
しかし無粋といえばそうかもしれませんが、注釈や解説がなく
理解に苦心場面も少々ございました。
(あとで、ネットで調べたりもしましたが)
出来れば、巻末にでもちょっとした風俗の解釈でもあれば、良かったのですが。
人様の心に響いてこそ太鼓というもんで・・・
★★★★☆
本作は、昭和2年の東京・向島の花街を舞台の中心に置き、幇間(花街で旦那の座敷遊びを助け、
その場を盛り上げ気分よくさせる芸人)でありながら、酒乱気味ですぐに客に無礼を働く牡丹亭舎六(しゃろく)が、
若旦那と呼ばれる日本橋の大商店「和田宗」の次男坊・宗次郎の顔を立て、酒を御馳走してもらうために、
種々の事件を解き明かしていく、というものになっております。
当時の風俗や日本独自の文化を作中の事件や、舎六による謎解きに上手く取り入れており、日常の謎を
中心としたミステリーとして良い出来ですし、人情物としても良い味を出しております。なかなかの良作です。