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ぼくと未来屋の夏 (講談社ノベルス)

価格: ¥882
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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★☆☆☆☆
ユーモアがちりばめられた作品という体裁を取っているのだが、『未来屋』と『僕』のやりとりが薄ら寒いほどつまらない。子供はこんなので喜ぶのだろうか?もっと目が厳しいと思うが…。ストーリーも、何の意味もない。最初の数ページから、わくわく感がみるみるうちに失せていく。図書館で借りて良かった。二千円以上出して買っていたらと思うと…うーん、恐ろしい。
まぶしい夏休み ★★★★☆
「未来屋」と名乗る不思議な男の人との出会いとともにはじまる小学六年生の風太の夏休み。
それは、神隠しの森で犬が消えたり、首なし幽霊に出会ったりと、とびきりの夏休みでした。

子供のころにこんな夏休みを過ごせたら幸せだっただろう、と思います。
大人になってしまったけれど、本の中でだけれど、素敵な夏休みを体験できて幸せだと思います。
一瞬一瞬がきらきらきらめいているような、そんな夏休みをお楽しみください。
ああ、はやみねさんだ ★★★★★
小学校最後の夏休み。風太の前に現れたのは、未来を売る「未来屋」の猫柳さん。彼は、未来の予想を売るのではなく、確実な未来を売るのだという・・・。
派手な事件が起こるわけではなく、主人公の住む町に起こったちょっとした非日常的な謎が、猫柳さんによって解決されるさまは、読んでいて小気味いい。どの謎も、ラストに向けて収束していく構成がまた面白い。

そして、結局解決できない(猫柳さんには分かっているけれど、風太には伝わっていないー本編には書かれていない)謎を残すところがまた、はやみねさんだなあと。

テンポが良く、たたたっと進んで行く文章も読みやすくてよかった。
風太と猫柳さんの関係も、楽しく描かれている。

こどもからおとなまで読んで欲しい本である。

夏休みの思い出 ★★★★★
小学6年生の夏。長かった1学期も終わり、ついにやってきた夏休みにワクワクしているぼく。両手いっぱいの荷物とともに、独りで歩いていた帰り道、突然声をかけてきたのは、100円で未来を売る男「未来屋」だった。作家になることを夢見るぼくに、「未来をしりたくないかい?」と声をかける、いかにもあやしい雰囲気を漂わせた未来屋。どこか懐かしい香りのする、海辺の町・髪櫛(かみくし)町を舞台に、ちょっと不思議な駄菓子屋の名物ばあさんや、これまたあやしい町一番の有名人“髪櫛町のレオナルド・ダ・ヴィンチ”などなど、とっても魅力的な人々がたくさん登場。“神隠し”の伝説が残る学校近くのぶきみな森や、夏の終わりを告げる盛大な花火大会が、後のことなど考えず、1日を精一杯楽しんでいた、あのころの自分の姿を思い出させてくれる。すべての漢字にルピ(ふり仮名)がふってあるので、ふだんは「本なんて嫌いだ!」って言っているような子どもも含めて、とにかく家族全員で楽しむことができる一冊。
叢書中もっともジュヴナイルらしい作品 ★★★★☆
 講談社のジュヴナイル叢書の1冊。少年の日常に突然は入り込んできた
『未来屋』と名乗る青年との一夏の冒険を描いた物語。雰囲気的には、
NHKの少年ドラマシリーズみたいな感じでとても楽しく読むことができ
ました。著者はジュブナイル作家としても定評のある方なので、このシリ
ーズ中もっともそっちの楽しみ方ができた本でもあった。何となく懐かし
い小学校の夏休みと、日常の中に入り込んだ非日常が実に生き生きと描写
されているあたりはさすがといえるだろう。ミステリ的な『謎解き』に
やや難があるかもしれないが、それが逆に魅力になっているともいえる。
70年代にあのNHKのドラマを見てドキドキしていた世代に、そして
あのドラマを全然知らない今の少年少女達にもお薦めしたい一冊である。