日本江戸期文学の金字塔
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漢詩、漢文は今全体的に衰退してきている。しかし、吟詠、書道の世界では今なお愛好者が多い。その中で、日本人の作った漢詩は、「和習」とか「和臭」とか言われ、日本でも中国でもあまり評価されていなかった。今、その日本人が作った漢詩が中国でも評価され、日本でも再評価されつつある。特に、菅茶山の漢詩は、内容も技巧も中国人の作ったそれに決して劣らない、立派なものであると言われている。むしろ日本独特の自然が格調高く、また繊細に詠じられている。
最近はメール文化の影響からか、言葉や語彙がますますお粗末になっているのを感じる。私たちは先達が残してくれた素晴らしい文化をもう一度見直して、心の滋養としたい。