良いぞ!よく決断した!
★★★★★
1st mini・1st fullでは頑なに石坪(♂・ベース)のボーカルのみで突っ走ってきたFour get me a nots。
今作ではついに高橋(♀・ギター)をボーカルとして起用し、
石坪との男女ツインボーカルとして新たな路線を開拓しにかかってきました。
これはある意味、
ファンが最も望んでいたフォーメイションであり、
同時に最も恐れていたフォーメイションであるのかも知れません。
それはボーカリストとしての石坪、
ギタリストとしての高橋にとってもそうであったのかも。
『ロックは男の音楽だ』
なんて時代錯誤なチ●ポ主義を唱う気は毛頭ありません。
が、やはりロックバンドの中に女性メンバーが1人いると、
初見の段階から“女性ボーカルのバンド”と、
視聴者から良くも悪くも思われる(実際、私も晴々を初めて見た時はそう思いました)。
男ボーカルのメロコアを信条とする彼らにとって、
今回の高橋のボーカル解禁は、
心苦しいものであったかも知れない。
ですがその甲斐あって、
今作『TRIAD』は非常に素晴らしいクオリティを持っています。
単にボーカルパートを事務的に折半したワケではなく、
ちゃんとツインボーカルがツインボーカル足りうるアレンジやメロディ構成を作っている。
例えば表題曲としてMTV等でオンエアされている『Begining』。
これ、全編石坪のボーカルだったら、
ここまでの破壊力は宿してないと思いませんか?
そう思うのは私だけ?笑
何にせよこれからが楽しみなバンドです。