アリーサ・フランクリンがソウルの女王ならば、プリンセスはチャカ・カーン以外にあり得ない。音域、音程、リズム感、どれをとっても完璧で、しかも歌い回しが抜群にカッコいい!おまけに本作の、ノーマン・シーフの手によるジャケット写真でお判りの通り、キュートでセクシーなそのルックス。まったく後進に与えた影響力は絶大でありました(マライア・キャリーの歌唱スタイルがどれほどチャカに依拠しているか、機会があれば是非確認してみてください)。
さて本作ですが、1974年に発表されたルーファス&チャカ屈指の人気作。30年後の今日でも古さを感じさせない理由は当時21歳のパワフルな天才歌姫の歌声あればこそですが、脇を固めるルーファスの堅実なファンキー・サウンドも充分魅力的。チャカ・カーンをどれか1枚、そんな方には自信を持って推奨できる名盤です。必聴!