Voは変わったが、CBKサウンドは変わらず。
★★★★☆
カナダのハードコア・バンド、Voがチェンジしての3rd。
前任Scottのハイトーン・スクリーミングがバンドの大きな特徴だったため
彼の脱退は影響が大きいかと思えたが、フタを開けてみると変わらぬCBKサウンドに安心した。
前身のFigure Fourのメタリックな部分がより顕著になってきた硬質なギターリフ、
タイトで手数が多く巧みなテンポチェンジを見せるドラム、
そしてバンドリーダーのAndrewの力強いVo。
AndrewはScottと違い濁声でのスクリーミングだが、それほどガラガラしておらず
時折メロディーも歌うのでハードコアが苦手な人も聴きやすいと思う。
楽曲のクオリティは申し分なし。
前作でも確かなソングライティングを見せ付けたが、今作でも哀愁のメロディーを滲ませた
CBK印のハードコアが炸裂する。
クリアで分離のいい音質もバンド・サウンドに合ってる。
このバンドはメタルの要素が強いので高音質がよく似合う。
Voの脱退に伴う心配は杞憂だった。以前とは違うがこれもまたCBK。
ハードコア/メタルの折衷具合が程よいハードコアの秀作だ。