小さくまとまりすぎ?
★★★★★
塩谷哲トリオとしては3作目でしょうか?
1作目を聴いた時の衝撃はそれはもう凄かったものですが、2作目のWheelin' Ahead!は3ピースのジャズなのに、とてもスリリングな演奏で音も分厚い!!
何年経っても飽きが来ないので、新作が出ていることを知っていながらなかなか購入に踏み切れずにいました。
さて実際に聴いてみると、どうも前作より小さく纏まっていると言うか…
どうも冒険が少ないような感じました。最初はゆったり目に、終盤に向けて徐々に盛り上げていき、最後はしっとりと終わる。
こんな構成も前作と似ています。一回目はさほどインパクトは強くありませんでした。
アルバムタイトル曲が2曲目に配されていて、それを主役級の曲だと認識していたせいかも知れません。
評価ががらりと変わったのは2回目に聴いた時でした。
In A Driving Rainという曲。曲名を見ただけではどうにも暗そうなイメージがするのに、彼らときたらとても楽しそうに演奏するんです。
そこから曲調も明るめに転じ、その後4曲は心地よく突き抜けられます!
メロディアスなフレーズもあり、スリリングな演奏もあり、遊び心も満載。
3作目もまた、大満足な大満足な1枚でした。