この青島さんという方・・・独特のお姉ぇ言葉（？）で、素直につぶやく毒舌がユーモアたっぷり。
あまりに面白い、洗練されたセンスの語り口。こんな人がいたんだ！！という発見でした。

クラシックの歴史をざーっと解説してくれるんですが、作曲家たちの人生やそれに対する彼のコメントが面白くて、
事実だけを書いた本よりも、記憶によく残ると思います。毒舌ユーモアに友人とツッコミを入れながら、楽しく聴き入っていました。

分かりやすい言葉で専門的なことの導入部分を紹介してくれているので、詳しいことまで気になってきます。
大まかな流れを押さえつつ、さらにクラシックに対する興味を広げてくれる1枚です。

「お子様のため」のものでもなければ「学問」的なものでもない。

個々の作曲家に没頭しても、理論の立場から説明する音楽史の本を難しがるわが子が釘付けで聴いています。語りはallegro animatoで進み、それぞれの作曲家の評価は明暗がはっきりしていて、聞きやすいです。あまり深く考えないで、全体の流れをつかむための楽しい道具です。

マイナーな作曲家にあまり目を触れず、モー・ベー天神に重点を置いているので、まさに、入門ではまりますが、内容はしっかりしているので、子供は満足している。親の私も、以前から耳の世界である音楽にはなぜ耳からの情報源が少ないだろうと不満に思っていたので、このＣＤに出会ってよかった。