小さいことが美しい
★★★★★
ふと見える景色や
日々の雑事。
華々しい歌の多い現代において、
彼女は本当に丁寧に、何気ないことの美しさをひとつの作品としてつくりあげている。
そして、ひとつの世界を構築している。
まず、タイトルが「small is beautiful」であることが秀逸。
そして作品そのもの(全曲の構成とバランス)が秀逸。
私にとって一生もののアルバム。
★★★★★
私はCDをプレイヤーに入れる前に、歌詞カードを読んで全体のイメージを掴むのだが、
それらの詞を読んでみると当時、彼女を取り巻く環境の変化(目の病気等、海岸沿いへの引越、
復帰後の喜び)が詞に表現されていて、それらが穏やかに、美しい素朴なメロディに乗せられている。
インスト曲が3曲も入っているのに聞き飛ばすことがないのは、波の音など自然のゆらぎを
取り入れつつ、ごく自然に吐露されたようなメロディの心地良さと、楽曲のバランスが完成されているためだろう。
特に遊佐さんの曲を羽毛田丈史氏が編曲した3曲の内、paddle out、旅立ち の叙情感は素晴し
く、平常心を保ちながら聞き続ける事が難しい。
最後を飾る空に咲く花は、優しく美しいメロディでアルバムの締めに相応しい名曲。
まとまり
★★★★★
このアルバムは全体的にトラディショナルな雰囲気を持っていて
彼女のアルバムの中ではまとまりがあって好きです。
捨て曲がないので一気に聴けます。
なのではじめて彼女に触れてみようという人には
お勧めです。
シングルカットされた「ココア」「空に咲く花」は名曲
海
★★★★★
彼女が海の傍に引っ越した後、最初に出したCD。
開放感に溢れた音楽。
聴いていると、
海を観ているかのよう、時間を忘れさせてくれる…。
優しいような、悲しいような…。
切ないに心させてくれる。
私にとっては、忘れられない最高の一枚。