絵、料理、レシピの再現の、どれか一つに焦点を合わせてほしかったと思います
★★★☆☆
Paul Klee の日記には音楽のことと並んで、料理や食べ物のことがたくさん書いてあるそうです。Klee が描いた料理や食卓の絵、料理や食べ物への関心を日記から考察した記事、簡単な生い立ちを伝える伝記、当時のドイツやスイスの料理の傾向から補ってまとめた日記に出てくる料理のレシピ。料理、絵、生い立ち、どれに焦点を合わせたのかわかりにくくなっているのが残念です。
日記の食べ物の話ならその記事だけ、料理や食卓の絵なら絵だけ、レシピの再現ならそれを徹底する。そうしないと、ファンには物足りない内容ではないでしょうか。
小さな写真ですが、Paul Klee がお子さんのために作った、人形劇で遊べる人形の写真が載っています。こんな天才画家のお父さん手作りのおもちゃを作ってもらえる子供は羨ましいですね。
プレゼントに最適。
★★★★★
ハイセンスな本です。アート、読み物、レシピが含まれ、書棚にあるだけで部屋の雰囲気が柔らかくなりそう。これまで2人の友人に誕生日祝いと引越し祝いとしてプレゼントしましたが、いずれもとても喜ばれました。
フェルメールの食卓はいかが?
★★★★☆
なるほど天才・クレーのキッチンはこうなっていたのか。とてもおいしそう。ところで私はクレーもよいが、フェルメールの台所の方がより気になる。そこで手前味噌ではあるが、「宇宙に開かれた光の劇場」上野和男・著という本を読むことをお薦めする。この本の表紙の「牛乳を注ぐ女」にあえて付け加えた右上端の小さな画中画、実はこれも同じ入れ子状態になった「牛乳を注ぐ女」なのだが、見てほしい。場所はもちろんキッチンである。虫眼鏡をもってきて拡大しないと見えないが、柄杓とガラス容器が卓上に確認できる。フェルメールはクレーと違って、お手伝いさんをキッチンで雇うだけリッチだった。キッチンのテーブルにある柄杓とガラス容器、ここから本文読んでいくと、フェルメールの食卓がわかってくる。百聞は一見にしかず。
レシピを教えてクレー
★★★★★
1901年からつけ始めた、食事に関する日記。から、起こされた、叔父の影響で得意だった料理の紹介、お金は嫁に任せ、自分は主夫に、意外と昔からそんな形があったのね、なんてことも思いながら読んで欲しい一冊。こんなの現地のもので、日本じゃ作れないよ!なんてものは著者のアレンジで無いです。みんな身近なもので作れるようになってるので問題無しです。