共に闘う
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小児ガン…。こんな残酷な病があるなんて…子供に何の罪があるのだろう。レビューを読み購入しました。初めは狼狽えていたご両親も事実を受け入れ、そして皮肉にも愛する我が子を見送る事により1人の人間として成長して行くのですね。今、この瞬間も病と闘っている子供達、家族の皆さんにエールを送りたい。
テーマは重たいが文章はテンポよく読みやすい
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子供の死を中心にしたそこに関係する人間ドラマで非日常世界へ一気に引き込まれていきます。
テーマは死を扱っていて重たいものですが、文章は快活でテンポよく一気に読み上げてしまいました。
何回泣いたでしょうか、読み終わった後でも思い出すと目頭が熱くなります。
再発したら治癒は困難である悪魔のような固形ガンに侵された小さな子供達、それは悲しい事実なのですが、子供達は思いのほか無邪気で、絶望から新しい勇気へと気持ちを整理していくご両親や、医師として人間として最善を尽くす松永医師に、悲しい事実の中に逆に勇気を感じさせてくれるような、ノンフィクションならでの最前線医療現場の臨場感がストレートに伝わってくるなかなかの力作だと思います。
幼い我が子の存在以上に、大切なものはありますか?
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私の子供が著者である松永先生の患者であり、今も大学病院で月に1回診察して頂いています。約1年間の闘病生活を送っていました。
この本に出てくる何人かの子供たち、そしてお母様たちと共に戦ってきました。
幸いにも私の子供は退院から3年が経った今も元気に、経過を診ながら過ごしております。
世の幼い子を持つお母様方、そしてご家族の方・・・
わが子がある日突然、「あなたのお子さんは小児ガンで、生存率はわずか数パーセントです」と宣告されたら・・・。想像も出来ないかもしれませんね・・・
母親やその家族にとって幼い自分の子が小児ガンになり、その身を変わってあげたいのに変わってあげられない。
そんな現実を背負いながらも前向きに突き進み、わが子を見守る闘病生活。そして最愛の子供を失ったご家族の想い・・・。
当たり前に生きている事の尊さや、それ以外のことも必ず何かが得られるはずです!!
是非この本を読んでみて、感じてみてください。