CentOSでさらっとLinux環境構築
★★★★☆
ふだんはJavaでWebアプリの開発をやっています。
プログラマーであって、ネットワーク管理はふだんやっていません。
しかし、開発中にLinuxの知識があったらなーということもしばしばあるので、
ときどき、勉強します。
今回は、VMware Server 2上にCentOS 5.3をインストールして、本書を読んでみました。
本書は、前半は、Linuxについて、コマンドなどの基本的な事柄の説明、
後半は、サーバ構築という構成になっています。
前半は、知っているか興味ない内容だったのでさっと読んでだけです。
後半は、実際にLinux上にサーバを構築しながら読みました。
章によって、説明の丁寧さがちがうけど、たいていは、本に書いてあるとおりすれば、サーバ構築できます。
ところどころうまくいかないところ(デフォルトでsendmailが起動していてpostfixが起動できないとか,SELinuxのせいでvsftpdがうまくいかないとか)は、
自分のLinux環境を調べたり、ネットで検索したりして、なんとかなりました。
入門とあるけど、はじめてLinuxを使うというひとにはちょっとつらいでしょうね。
中級者以上のひとには物足りないだろうな。
ふだんLinuxを少しは経験していて、Linuxについて、もうちょっと勉強したいというひとにはよいと思います。
Fedoraではなく、Centosを使う理由は
★★★★★
Fedoraの方が、本がたくさんでているし、本の更新も早いので、初心者の方はFedoraを使う方を進めます。
なんらかの理由で、サーバの管理者になられる方は、CentOSでもよいと思います。
本書は、CentOSの数少ない参考書のひとつです。
できれば、毎年、改定してもらえるとうれしいです。
CentOS利用者必見!
★★★★★
CentOS利用者にとってこれ以上のリファレンス本は無いようないい一冊だと思いました。もし、RedhatやCentOS、Apacheなどフリーソフトを利用されているようであれば、購入を勧めさせていただきます。
(初級の中〜中級の下の方にとっては)良書です
★★★★★
CentOSの由来やお決まりのコマンドの説明に始まり,apache や postfix など各サービスの一通りのことが書かれており,また,筆者の方の私見なども比較的適切に述べられていて,中級クラスまでの方にはなかなか良書だと思います。
私自身は Fedora3 からビギナーズバイブルという分厚い本をずっと読み通してきましたので,重複した部分なども当然あって,冗長な気がしましたが,性格上,一つのOS(ディストリビューション)に一冊の辞書,と言う形で本棚に置いておきたい方ですから,満足しています。
Linux は,MacやWindows を少しくらい使っているからと言って,一冊の本や,机上の空論だけで理解できるものではなく,サーバーを運用してこそ初めて理解できる,実体験が非常に重要であると思いますから(何事もそうか),それぞれのディストリビューションで微妙な違いのために実感できる内容としての書籍のラインナップも必要であると思います。
本書の内容的にはLVMやOSレベルでのRAIDについての解説が字を大きく読みやすく,直感的に理解しやすい図を多用して説明されていたので良かったと思っています(ページ数は少なめですが)。難点は,先に述べた apache や postfix について,完全に立ち上げられるだけの具体的な手法が記載されていないので,これ一冊でインターネットサーバーを立ち上げたいと思ってはいけません。これらサービスの細かい内容まで記載すると,ページ数が1.5倍にはなると思います(本書が改訂でそのようになったらおそらく買うと思いますが)。あまり知識がないけれど,とにかくサーバーを立ち上げたいと思っている人は,それぞれのサービスについて適した本を併読しないと無理でしょう。
Linux を勉強したいが,どのディストリビューションにしようか迷っている方や,まとまった書籍で勉強しておらず,何とか形ある力をつけるに当たって何か改めて勉強したい!と思われている方は,まずはこの本一冊を手にしてみてください。おすすめします。