社内いじめの描写にリアリティ有り
★★★☆☆
「秀才ばかりの集団では、かえって組織の生産性は低下する」。
ならばダメ人間を入れて生産性を上げようとしたのが本書、
"ひとりいじめられっこ政策"に取り組む広告代理店です。
主人公のダメ人間がまじめにいじめられようとする姿が
とにかく面白い! 広告制作のビジネスに現場感はまったく
ありませんが、会社内のいじめとキャバクラの話には妙な
リアリティがありました。
いじめられっこも 世にはばかる
★★★★★
主人公が 自分に起こったコトを洗いざらい 教えてくれるって 書き方です。
最後は 恋人も出来てハピエンド
いじめられっこも世にはばかるは 主人公の、この本のスローガン
最初読みはじめはじめじめ感、読後感さわやか です
素晴らしい本
アイデア満載のハートフル・コメディー
★★★★★
一流のイジメられっコ・羽ケ口信男は年俸3000万円の代表被取締役
(とりしまられやく)社員である。彼の使命は、「ひとりいじめられっこ政策」
の実行。即ち、一流のダメ人間を演じる事により、社内のストレスのはけ口と
なり、社内のストレスを抜き社員の精神的環境を向上させる事である。
基本的には、イジメられっコの羽ケ口が、イジメられ体験を克服して再生する
ストーリーです。
高給3千万円に有頂天になっていた羽ケ口だったが、キャバクラの姫子には
裏切られ、歌舞伎町で中坊のころ自分をイジメていた今泉と再会し、ボコボコに
された上、素っ裸でゴミ捨て場に放り投げられる。
羽ケ口は少しだけ泣いた。
「俺は気付いた。悲しいかな、変わったのは収入や待遇だけで、本質は
ゲリブタのまま、何も変わっていない・・・・・・。」
この時から羽ケ口は変わり始める。
ここからサクセス・ストーリーが始まるのだが、アイデア満載だ。
姫子に裏切られた事も、今泉にボコボコにされた事も、ちゃんとストーリーの
伏線になっている。そうつながるのか〜!という感じだった。
仕事人間だと思っていた上司「不倫火山」が夢を語るシーンも
ちょっと良いシーンになっている。
そして、最後にイジメられっコ・羽ケ口がCMディレクターとして挑んだのは、
なんと「ストップ、いじめキャンペーン」だった!
私も今、仕事がうまく行かず、生活苦から始めたバイトもまたうまく
行かず最低な状態ですが、この本を読んで、なんだか熱い気持ちを
もらった気がしています。
昨今流行りの読み物
★★★★★
のぼうの城とか主人公がダメぶりをさらけ出せば出すほど、周囲が勝手に動いて上手くいく。
そんなことは実際にはあまりないだろうけど、読んでいて面白い。
イジメの箇所は確かにこの作者の言いたかったことだろうと思った。
ドラマも見たけど、ラストはあっちの方が良かったと思う。
ドラマの原作
★★★★☆
ふつうの文学賞ならちょっと受賞できないのでは?と思いましたが
ドラマにするための「ドラマ原作」大賞だから
文章が下手でもオーケーだったのかなと思いました。
私的には五つ星はつけられない、四つ星ですが
楽しく読めました。
第二回ドラマ原作大賞はどんな
ドラマを生み出すか、楽しみです