昭和29年に出版された「掌中 老子の講義」の改版で初版は昭和48年に出されている。全81章のそれぞれにつき、返り点付き原文を最初に置き枠で囲っている。ついで、その章の簡潔な解題がきて、以下に、ひとまとまりの文章ごとに書き下し文を示してその注釈と語釈を行い、それをくり返して、次の章に移る。章によっては、その順序は入れ替わる場合もある。いずれにせよ、まさに、諸橋先生の講義に接しているような形で老子を学んで行ける。索引は、書き下し文の章句につき詳しい。