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エコノミクス 入門 国際経済

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
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薦めません ★★☆☆☆
全体的に、読者の理解しやすさという観点から注意が払われた形跡がない。構成・表現・説明のレベルなど、多くの点で非常に読みにくく理解しずらく、結果、読んだ後にも頭に残らない。"入門"とタイトルで銘打っているが、入門者が理解できるとは思えない。FTA等の最新トピックが盛り込まれているのが唯一の加点であり辛うじて最低評価の星1つを逃れた。本書は薦められない。

総じて、表現が非常に冗長で、何が言いたいのか極めて理解しずらい。例えば、「その結果」と一言で書けるところを、「そこから主な帰結として、以下のことが引き出されます」(63ページ)といった具合だ。本書は全体的にこんな調子であり、結果として、国際経済学の理論の理解以前に、日本語の理解に手間取り、何度も何度も読み返した。

また、必要とは思えない箇所で英語動詞表現を行っている。例えば、普通に日本語で「邪魔する」等と表現すればいいのに、「ディスカレッジする」とここだけ英語で書いている。自分の求めるニュアンスに合う日本語が無いということなのだろうが、読者は、「ディスカレッジ」(=discourage)の英単語を知らなければ、それ以降の説明が理解できなくなる。

加えて、学者用語・官僚用語の類なのかも知れないが、例えば、「効用水準」「賦存」など、入門者が理解しているとは思えない専門的な単語が説明抜きで使われている。結果として、それ以降の説明が理解できなくなる。

一方、統計学やミクロ経済学などの知識が無いと理解できないであろう箇所で充分な説明がなされていない。例えば、図1-14は、統計学の回帰分析を知らないと、図の意味するところが理解できないだろう。また、第一章の7で生産フロンティアについて触れているが、この説明は入門者が理解できるものではない。本書中、他にも同様の例は多い。