「ポッキーはフキじゃないわよ」のセンスが最愛。でも、まだまだ進化の余地大アリ。
★★★★☆
★4の上ギリ。
著者の成コミ3冊目(通算10冊目)。
巻頭カラー4頁含む、ヒッキーな三大学7年生と同じマンションの人妻との妄想交換日記は、企画賞。
剣道部顧問の女教師への脅迫系は、男女2名投入し3話までだけど、剣道着コスえっちが見たかったです。
再婚間際の母とランドセル少年の泥沼行進曲は、ウェディングドレスな母とタキシードな少年の図式が、背徳と官能を思いっきり引き立て、展開もオチもミゴトのひと言。
カラー4頁含む、義姉弟のお話は、アブなエロースが大爆発してて、女装少年ファンなら必見クラス。
親友少女な二人が大人の汚い策略でからはじまる電車内痴漢調教で、肉便器な快楽天国の泥沼へ埋没してゆくお話は全3話。
以上、タイトル割愛御免。
ほか、カバー内にキャラ図鑑アリ。
さて、成コミ1・2冊目は漫画的な弱さが目立ってしまいましたが、今回はひと味違います。
多少造り込みすぎてストレートな臨場感が薄れてしまったものもあるけど、漫画としての味付け部分に魅力が出てきた作品がほとんど。
どうしても男性向けファンタジーとしての理想に縛られ、凌辱系の作品まで無理矢理安易に愛や欲望と結びつけ、痛み成分を間引こうとする手法に?は残るけど、概して作品の完成度は大幅飛躍。
人妻×青年・女教師×青少年・母子・義姉弟・中●生×オヤヂ。
貧乳1名除けば巨乳から爆乳。
女性は衣装半脱ぎ。男性は着エロ中心。
ドキドキ感を活かした設定多め。
巻頭の歩道橋シーンから流れが抜群な『絆』とスリリングな展開と二人の構図が素晴らしかった『MAMA』が最愛。
この展開ならもっと不幸を魅せびらかして欲しかったですが巻末作中編と、ちょっと造り込みすぎながら巻頭作も超大好き。
不幸に徹し切れない作家様なので、破天荒な愛情系の方が水を得た魚。
思いっきりとっちらかってますので雑食性の方へ。
ともあれ10冊目おめでとうございます♪