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日本赤十字の素顔―あなたはご存じですか?

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: あけび書房
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読者として知りたかった事柄に言及なされていない ★★★☆☆
 読者が本書に何を求めているのかによるのだろうが、私の場合、世界一の血液消費量と輸入を誇り、厚生省からの天下り・献血が及ぼす献血者と受け入れ患者双方への医学的影響・銭や日々期限切れで捨てられる血液そのものの流れに不透明な点の多い、日本赤十字社の闇の部分に焦点を当てた内容を期待していたので、元々戦時救護からスタートした赤十字と、戦時中の従軍看護婦(師ではない)の体験談や、’99年より急速にすすめられてきた戦時体制に向けて、国民や医療従事者がどのような立場におかれるのか等については、大事な問題ではあるのだが期待とは外れていた。
 血液事業に関する、全日本赤十字労働組合の取り組みが書かれた章の中で、米からの売血は日本の8項目の半分である4項目しか検査されていないことを明らかにしていたり、冒頭で町内会が赤十字社員となるための寄付を半強制的に集金している例を挙げているが、それ以上の掘り下げはなく、食い足りなさが残る本であった。
 はじめから労組の機関紙と理解して読んでおれば、それなりの満足度はあったのであろうが残念である。
なんでだろう、から。赤十字を素朴に、かつ社会科学的に問う本。 ★★★★★
なんで、社費を徴収されるのだろう。
なにに、使われているのだろう。

なんで、いま、「日本赤十字の素顔」が問われるのだろう。

いま、といえば、戦争との関連か?
だとすれば、なんで、日本赤十字が問われているのか?

日本赤十字とその歴史、特に戦争との関係について、
社会科学的にみると、今日の情況下において日本赤十字が

「なんで?」と問い返されるべき点が多く存在する。

時宜にかなった刊行、ぜひ一読をお薦めいたします。
大阪・堺発のレビューでした。