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天涯の船〈上〉 (新潮文庫)

価格: ¥704
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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良い意味で娯楽小説 ★★★☆☆
楽しめた。それ以上でもそれ以下でもないのは文学のニオイがしつつも娯楽作品に仕上がっているからだ。個人的には前半の少女の心ばえや、乳母との息をもつかせぬ展開、ある契約以降、彼女たちが支えあっていくところなどが読み応えを感じた。史実に絡めた物語がリアルに感じる一方で、それがゆえにうそ臭くなる場面もあるのがすこし残念。とくに後半、昼に垂れ流されている安いドラマのように「運命的」に結びつく男女や血縁などの様子には正直うんざりした。が、全体的に見て悪くない作品だ。
明治10年代の子女留学と愛のはじまり ★★★★★
兎に角、物語として面白い。少女が実際に替え玉であったのかどうか歴史としては判然としないが、史実に近い。明治の人々は大志に燃えて、日本を背負い何と立派なのだろう。主人公の女性と光次郎という明治政府の政策に乗って出世していく男性との密やかな恋いの芽生え。女性として西洋風にヨーロッパ人男性から結婚を申し込まれるロマンと幸せ。神戸と姫路の歴史的立場、当時のアメリカでの日本人留学生生活の様子。いじめと友愛、奉公。封建道徳のしばり。複雑にからむ登場人物たち。播州弁と鹿児島弁のかたりが興味深く、成功している。
久しぶりに名作と出会いました。 ★★★★★
何気なくこの本を購入。
ところが本の面白さに引きずりこまれて
寝食を忘れて没頭して読んでしまいました。

「替え玉」として財閥家の娘なりすまさなければならなかった
少女のお話ですが、内容が深いので概略を書いたとしても
的外れになってしまうほどのとても濃い物語です。

この本に出てくるように人を想う心やいたわる気持ちは
欧米化が進んでしまった今、
私自身が最も忘れていた「日本の美」だと思ったときには
少し反省もしました。

名作と出会ったときにだけある、
「ガーン」と来る感動と出会った感じがしました。
ちなみに、この値段でこの感動はコストパフォーマンスも
かなり高いです。