かさどろぼうは誰？？？
キリ・ママおじさんの行動は気になるし、かさはどこへ消えてしまったの？？？と、
頭に？？？マークが浮かびます。
その上、魅力的な絵や色使いがさらにお話の世界を広げて、
異国を旅したような不思議な感覚を覚える新鮮な絵本です。

スリランカのある村に住むキリ・ママおじさん、町へ出かけて生まれて初めて傘を見た。「なんてきれいでべんりなものだろう」感心して買って帰ったものの、買ってくる傘買ってくる傘すべて泥棒に盗まれてしまう。そこでキリ・ママおじさん一計を案じ・・・
南の島のおおらかでゆったりとした雰囲気のあふれた絵本です。同じ作者が描いた「きつねのホイティ｣同様、ちょっとエキゾチックで色彩豊かな絵も魅力的です。

初版は２０年以上も前ですが、最近　徳間書店から復刻されていますね。

舞台はスリランカの小さな村。そこではまだ傘というものが知られていない。
キリママというおじさんが街にでかけ、初めて傘の存在を知り、村人たちに
自慢しようと買って帰ったはいいのですが、コーヒー店で一休みしているときに
盗まれてしまうのです。
くやしくなったおじさんは、また街で傘を買ってきますが、コーヒー店に
よりみちをしていると、また盗まれていまします。
そんなことが何度も繰り返され、おじさんは意を決して犯人をつきとめよう
としますが…　

おじさんの服装や、バス、コーヒー店など　絵を通してスリランカの空気が
伝わってくる、ほのぼのとしたミステリー仕立ての作品。

ボクもよく傘を盗まれます。安い透明なビニールのものとはいえ、
頭にきますね。まさか絵本のように○○が持って行ったなんてことは…？