痛み
★★★★★
表紙の二人、アレックスとリーテは、見える人と見えない人がいる。見えるのは心に傷を負っている人ばかり。話が進んでいくにつれて彼らの過去が見えてくるのだが…
心の痛み、苦しみ、哀しみが詰まっている良作。
ソウルメイト
★★★★★
たましいのふたご、ソウルメイトという題材を短編1つで上手くまとめながら、大筋のストーリーも進行していく。
1つ1つの話が素晴らしく、個人的には三原ミツカズの最高傑作だと思う。上下巻の構成でこれだけ濃密な世界を提示してくるとは。
テーマとしてはトラウマ、幼児虐待、ソウルメイトとそれを求める心などだが、こんな形に出来るのは三原ミツカズならでは。
雑誌媒体では連載を終え、下巻の刊行が待ち遠しい。
幸せだけど哀しさも
★★★★★
表紙から、可愛い感じのお話かなと思って見てみると、
人間の汚い部分や、悲哀、喜びなんかが含まれたとても感銘ぶかいお話がたくさんあります。
主人公は表紙の2人で、その2人と出会った人達のお話がメインでした。
この作品は色んな伏線がしかれているようで、色々考えながら読みました。
主人公の過去の謎。その2人に出会った人達の共通点。
複雑に絡み合っているようで、何回も見直しては新たな発見があります。
絵柄も見やすいので、多くの世代へお勧めです。
何だか懐かしいような、切ないような、不思議な感情が湧き上がって来る作品でした。
まだ見ぬ君に会いたい
★★★★★
呼びあう魂。世界のどこかにいるかもしれないソウルメイト。
別々の国で同じ時刻に死んだ二人の子供、アレックスとリーテ。
その日から二人の魂の彷徨が始まった。いつか出会うために―。
一見可愛いらしい絵本のような装丁。
だが表紙の子供達の姿を見れば、この本が幸せなだけのお伽話じゃない事が分かるはず。
不思議な雰囲気漂う世界、切ないけど優しいストーリーが詰まった一話完結本です。
魂の子供達が、ソウルメイトを持つ人々と出会いながら旅を続けます。
生前の記憶のカケラを拾い集めながら…。
この巻では第6話の『うみのゆめ ゆめのうみ』が泣けました。
二人の子供が出会った時何が起こるのか、上巻で張られた伏線が下巻でどう解明されるのか、楽しみでもあり怖くもあり。
とにかくアレックスとリーテに幸あれです。
次巻が待ち遠しい。
やっぱり面白い
★★★★★
死化粧師が休載してしょんぼりだったのですが、この作品もいいですね。
切ないお話が多いのですが、必ず何かしらの救いがあるので安心して読めます。
下巻が楽しみです。