本書によりべスコフをはじめ、ロングセラーとなるべき絶版本の復刊や、邦訳を促した功績を評価したいです。
乙女チックなところで趣味が合わない人もいるかもしれませんが。

とても古い本（出版１９９０年）なのだが、筆者が実際に子供に読んだ絵本のレビューと、子育てのタイミング、タイミングでの反省や思いを結びつけて書いてある本。
１００冊近い絵本が紹介されている。

紹介されている本はどれもスバラしくて、沢山の絵本が欲しくなってしまった。

最後の章、見つからない本をどうやって探すかは、時代を感じさせる。
子供の絵本の対象年齢は、かなり広いが、下は２歳くらいからかな。

最近の絵本はキャラクター物など、
原色で刺激の多いものが多いのに嫌気がさしていたのですが
松井さんは昔ながらのほっとする絵本をたくさん紹介してくれます。
子どもの情感を育ててくれそうな素敵な絵本が
たくさん載っているのですごく参考になります。

『７歳までは夢の中』でおなじみの松井るり子さんの絵本紹介本です。
キャラクターもいいけれど、本当に子供の心を豊かにする絵本は
親がきちんと選んであげたい…と思います。
巻末のベスト３０はとても参考になります。
よい絵本でも品切れ絶版の多い事にはためいきです…。