前著の「FORTRAN入門」のときからお世話になりました。FORTRAN77の入門から、上級者のリファレンスとしても使える、FORTRAN77のテキストとしては決定版といえるでしょう。
ただ、出版されたのが８０年代前半ごろなので、パソコンはまだやっと１６ｂｉｔＣＰＵが出たばかりの趣味のオモチャの域を出ない状態で、本書の記述もいわゆるメインフレーム（大型汎用機）を前提とした記述になっている点は時代が反映されています。（パンチカードなんて今時過去の遺物ですからね）
私はこのテキストでFORTRAN77のフル規格を学び、研究のためのプログラミング経験を積み、その成果が当時の通商産業省国家試験第２種情報処理技術者試験合格でした。
他にも何冊ものテキストを読みましたが、ハードウェアの変遷はあれどFORTRAN77を学ぶならこのテキストが最良だと思います。

順番がおかしかったり、言ってることが変だって思った。

大学の卒業論文で、行列微分方程式の解法を勉強しました。
Pade近似を使って、容量が小さく速度の速いプログラムを作りました。
ただし、記憶容量の節約をプログラミングしたので、Fortranのコンパイラの最適化を利用すると、結果が正しくなくなってしまい、最適化を使わずにコンパイルしました。

FORTRAN77は、その際にお世話になりました。
ありがとうございました。

本書はプログラミング言語FORTRAN77の入門書である。適切な例題をあげて説明してゆく。後半の2/3は文法をまとめてある。
わたくしはFORTRAN77の本はこれしか持っていない。それでも数値計算を用いた研究をしていたこともある。ということは本書でFORTRAN77の必要十分な解説がなされているということになるであろう。