グルメの本ではありません
★★★★☆
訪問国はイタリア、フランス、イギリス、オランダ、ロシア、クロアチア、オーストラリア、ドイツ、ポルトガルです。
「食堂旅行」というタイトルですが、グルメの本ではないし、料理の味や評価に関する記述はありません。
1、2章では「客への接し方」を取材して回っています。訪問した店の数はそれほど多くはありませんが、どれも素晴らしい答えを返してくれた店ばかりが掲載されています。各都市の最後のページに、その店の住所と電話番号が記載されています。手元にあった「地球の歩き方イタリア編」と照らしてみましたが、掲載されている店は余りありませんでしたが・・・。
3章は「食」とは関係ない話で、「ベルリンへの修学旅行のススメ」に私は大いに頷いたのですが、でも、その訪問先は「ペルガモン」は誰もが勧めるところとしても、『修学旅行に動物園はないだろう〜〜〜!』と思いっきり突っ込みました。ベルリンなら、近郊も含めて東西冷戦の遺産以外にも見るべきところは山ほどあるはず・・・。
4章はお酒と料理の関係の話。そのお酒にはどんな料理が合うかを、お酒の製造元を訪れて取材しています。
最後、5章は紀行文をしたためる事を推奨しています。
しかし、旅の間20冊もの本を読み、どこの国でも中華料理屋で「焼き豚ご飯とワンタンスープ」ばかり食べていると明かした著者・・・その人の書いた食の本って??? といった感じのオチでした。