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火の鳥(14) (手塚治虫漫画全集 (363))

価格: ¥612
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
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手塚治虫漫画全集版「太陽編」第一弾 ★★★★★
「野性時代」に連載(1986〜88年)された「火の鳥」最後のエピソード。


テーマは新しい宗教と古い宗教との衝突で「信仰というものは
人間がつくったもの」という手塚のクールな認識がその根底にあります。


大海人皇子と大友皇子との皇位継承争いである壬申の乱の原因として仏教と在来神信仰の
間の宗教対立を設定し、しかもその対立の構図が千三百年後の未来においても反復される、
というスケールの大きな構成が採られているのが本作の勘所。

いつの世も変わらない、宗教を政治利用しようとする権力者と、
それに翻弄され、犠牲にさせられる民衆の姿が描かれます。


手塚にはシッダールタの生涯を描いた『ブッダ』がある一方、本作のように
外来宗教としての仏教という負の側面を浮かび上がらせる作品もあるわけで、
改めて作家としての懐の深さ、発想の自由さを感じさせられます。
最高の完成度を持つ作品 ★★★★★
この「火の鳥」太陽編は、一連の「火の鳥」シリーズの中で完成しているものとしては最後の作品です。「火の鳥」シリーズ中で唯一、1つの作品中で舞台が過去と近未来とを往復します。その2つの時代に共通するのは、宗教と権力とを巡る骨肉の争い。2つの時代はどうやって統合されるのでしょうか。隙のないプロット、息もつかせない展開、そして人間の弱さも強さもすべて見通した上での慈しむような作者の目線...。完成度の高さには文句なく脱帽です。個人的にも「火の鳥」シリーズの中でいちばん好きな作品です。