とにかく美しいエンディング
★★★★★
平易な英文で書かれ、ページ数もそれほど多くない。それでいて学ぶところが多い。
米国に留学していた時のテキストに採用されていて、先生が「米文学史上、最も美しいエンディング」と評していた本です。
舞台の台本の体をしていますが、舞台監督のセリフも入っていることから分かるように、舞台のための台本ではなく、「舞台を舞台とした」小説です。
単に舞台の台本だと思って読んでも面白いものではないですが、全てを指示する監督を「神様」、監督でも変更できないないものを「運命」と捉えれば、物語の本質に踏み入ることができると思います。