これを、紙ジャケ再発のスタンダードに!
★★★★★
ジェフ・ベック・グループ脱退後、初のソロアルバム。のっけからストーンズの秀越なカバー(1)で始まる今作は、セールス的には振るわなかったものの、JBG時代のハードロック風味と、後に加入するFACESのような酔いどれ感に、英国流トラッドフォークの香りまでをも違和感なく同居させた、後のロッドのおいしいところが全て詰まったアルバムである。
まぁ内容の評価は既に語り継がれているため、ここでは紙ジャケの仕様についてレビューしたい。何しろ輸入盤なら半額以下で購入できるものを、わざわざ2,800円も払うのだから、見合うものを期待するわけだが、この仕様はホント満足な仕上がりだ!
今作は英盤と米盤でジャケットが違うのだが、誰が見たって、英盤のキーフによる秀越な写真ジャケットの方が素晴らしいんで、普通はこっちで再発だよね。だけど当時米盤の、黄色い表紙の変形見開きジャケットに慣れ親しんでいた人なら、そちらにこそ思い入れがあっても不思議でない。「ならどうする?」「両方つけちゃえ!」、ということで、英米2種類のジャケットがついているんですよ!ZEPも見習ってくれ(笑)。SHM-CDで、内袋やレコードのレーベル面の原寸大コピーが付き、ライナーは書き下ろし(これ、重要)と、至れり尽くせりというか、買い直した人を決して後悔させない、見事な出来栄え!これこそ神ジャケ再発のスタンダードになって欲しいと切に願います。(同時に買ったT・ペティが、ひどい出来だったもんで余計に凄さが際立ってました。)