練習曲といっても音楽的にも素晴らしい。
特に曲集の5曲目のアルペジオは、涙が出るほど好きです。

楽聖ソル（1778-1839）が残したエチュードは、作品番号6、29、31、35、44、60合わせて約120曲あります。全作品中、とりわけ重要な1ジャンルです。
巨匠セゴビアの厳密な校訂・運指により、その価値はさらに高まったといえます。本曲集の後半に置かれた楽曲は、「演奏会用」と銘打ちたいほど、技巧的にも音楽的にも優れた内容です。

練習曲で何か良いものはないかと探しているときにこれを見つけました。
1曲1曲そうたやすく克服できるものではありません。地道な努力を要します。しかしそれぞれにクラシックギターを弾く上で重要な要素が詰まっており、確実にレベルアップできます。私もまだまだすべてを弾けるわけではありませんが、必ずこの一冊を終えたいと思っています。