さわやかに疾走するメタル
★★★★☆
これはいい!!
ラプソディーのエメラルドソードを初めて聞いたときと同じ感動がありました。
ラプソディー(現ラプソディー・オヴ・ファイアー)、ドラゴン・フォース、アングラ、
そのあたりを聴いてる人に是非一度聴いてもらいたいですね。さわやかな「ネオクラ+メロスピ」です。
たまに情緒的なサウンドを入れてくるところもオリジナリティあっていいです。
ドラムがけっこう前面に出てきます。
ヴォーカルはバンドにマッチしていると思います。若干青臭さは残るものの大器の予感がします。
ハイトーンボイス、わざと声を潰すシャウトの仕方がこのバンドの疾走感と爽快感を支えていると感じました。
女性ヴォーカルでスピードがあるメタルを探している人にお勧めです。
日本版にはFF8の「Eyes On Me」のカヴァーが入っています。
フェイ・ウォンがあんなに可愛く歌っていた曲が勇ましくなっています。
しかし、イタリアはいいメタルを量産する国だ。
初期DARK MOORが好きならいいかも
★★★★☆
イタリアのシンフォニックメタルバンド、エンシェント・バーズのアルバム。2010作
いくぶんB級ぎみに疾走するメロスピ曲に、パワフルすぎない女性ヴォーカルの歌声、
メロディにはときおりネオクラシカル風味もあったりと、それなりに楽しめる内容。
「The Black Crystal Sword Saga Pt.1」という副題がついているので、
物語的なコンセプト作なのだろう。初期のDARK MOORを思わせる部分もあって、
シンフォニックさとクサメロで聴かせるあたりは、なかなか好みなのだが、
現段階ではまだまだメロディの魅力も含めてアレンジの面の弱さが残る。
個人的にはさらにエピックな雰囲気を伸ばしていってもらいたい。