2003年、STRYPERのベスト盤です。

　選曲は、
tr. 1,2　 新曲
tr. 3〜5　 from 「Against The Law」(1990)
tr. 6,7 　 from 「In God We Trust」(1988)
tr. 8〜12 from 「To Hell With The Devil」(1986)
tr. 13〜15 from 「Soldiers Under Command」(1985)
tr. 16,17 from 「The Yellow And Black Attack」(1984)
tr. 18 from 「Can't Stop The Rock」(1991) 　　　　となっています。

　新曲は、アルバム「Against the Law」の延長線上といえます。
　STRYPERらしいポップなメロディが光ります。
　Michael Sweetの歌唱については、かつてのような力んだ貫くような感じが抜けた分、
やさしく広がりのある声質になった感じがします。
　そのせいか、幾分、渋い印象があります。

　過去の曲については、全曲リマスター！
　かつてのCDの音を、忠実に音質アップしたものであり、
昔からのファンにも違和感無く楽しめる、「素晴らしいリマスター」だと思います。

　「All for One」なんて、涙ものです！
　こういう気持ちは、「とても大事なもの」、「いかにも人間らしい感情」だと思います。
　金やら地位やら、例え相手が大統領であっても、「絶対に明け渡してはいけない！」ものです。

　「昔からのファン」「新しいファン」の両者にオススメです。
　特に、「Murder by Pride」などの新作から聴き始める新しいファンは、是非とも合わせて購入されることをオススメします。

これは過去発売されたＣＤから抜粋された曲からなるベストです。２００３年製作なので、曲はは当然リマスターされ、過去発売ＣＤの同じ曲と比べてもらったらよく分かりますが、音が格段に太くなり、ギターとドラム特にロバートの独特な２バスがよく聞こえます。ただ欲をいえばもっとパンチの効いた仕上げにして欲しかったのですが・・。願わくば昔のＣＤを全てリマスター再発売して欲しい所ですが、今やこの国ではさっぱり人気もないので無理でしょう。故に昔の曲をいい音で聞けるＣＤはこれしかありません。興味のある方は“買い”の一枚だと思います。あと輸入版なのに何と歌詞カードが入ってます。ただ対訳は当然ありませんヨ・・

　新譜２曲はヒジョーに渋いです。「あの美しい旋律を誇った彼らはどこに？」「マイケルはもう声が出ないのか？」「彼らはすっかり路線逸脱してしまったのか？」・・・などと、正直戸惑いましたが、この次に出たライブ盤を聴いてビックリ。ボーカル＋コーラス＋演奏共、現在でも昔と何等変わりない質を保っているのです。なのにコレ。聴きこむと、現役時代最後のオリジナル曲"Believe"から進化している事がわかります。１２年ぶりの再結成でこんなのを引っさげて来るとは、恐るべしマイケル・スイート、否、ストライパー。この機会を単なる"同窓会"（reunion)で済まされては勿体なさ過ぎる。

新曲2曲を含むリマスターベストです。肝心の新曲ですが、ラスト作「against the low」の次にくるものとして考えれば落胆することはないでしょう。もう彼らに往年のキャッチーなハーモニーやツインリードを望むのは酷だとおもいますので…。他の曲の選曲については、妥当なところではないでしょうか？ファンにはそれぞれ思いいれの曲があるとおもいますので文句もあるでしょうが、彼らの曲に初めて接するには良い選曲だとおもます。