好きです。
★★★★★
交渉人シリーズ第2弾
芽吹と兵頭の関係も、更に親密になります。
ニヤニヤして読んでしまう所が多々あり、そして、30過ぎのオッサンの掛け合いに、クスッと笑わせてくれる所もありで…
私的にはこの巻が、1番好きです。
おすすめです。
第1作よりは驚きが薄れるけど、それでも一気にむさぼり読めてしまう本
★★★★☆
「交渉人は黙らない」があまりに面白絶賛しましたが、この第二段も変わらず面白い。
ページめくってから中盤まであっという間に読み終わるテンポの良さが最高。
読み始めで読み手を引き込むって、星の数程あるBL本でもあんまりない。大体退屈な説明とか、何が言いたいのか、どこにつながるのか解らない出だしで始まる本が多い中で、この「交渉人」の二冊は、のっけから引き込む力がある。純粋に褒め言葉しか浮かばない。
しかもこの二冊目は「交渉人は黙らない」とは違い、最後にちゃんとしたエロがある。BLファンも十二分に満足なエロ。ヤクザのエロってえぐかったりという予想できるワンパタじゃない。確かに兵頭の攻めはすごいフェロ丸出しだけど、この本全体に共通するシリアスな場面でのちょっとした笑えるコメントが緊張をほぐしてくれて、なおかつもっと話自体の存在感を強めるという相乗効果がまたすごい。
芽吹に対してあくまで後輩として敬語を使いつつ、でも態度がデカイってギャップが兵頭っていうキャラを一味違う存在にしてて、ほお〜とただただ感心するばかり。
あと、前作でも出てきた組長の甥っ子、シマリス?のような智紀のウィットがこの本でも健在。しかも智紀を可愛いと気に入ったキヨと智紀という新たなCPもあり。
キヨにしろ智紀にしろ、人物構成が榎田さんは独特。この独特さが同じ多々あるBL本の中でこの本が誰からも5つ星をつけられている理由じゃないですかね。
とりあえず、絶賛しておくので、読んで見てください。損はしないと思うし。
満足の続編☆☆☆
★★★★★
この物語は主人公の芽吹に後輩の兵頭が夢中なのがいいですね。小説を読み進むにつれて芽吹への時には狂おしいほどの一途な想い・・・読み手の方も思わず胸が切なくなる場面もありました。兵頭の想いは高校時代から全く変わっていなくて、また芽吹の方も戸惑いながら迷いながら受け止めて、それをあくまで重苦しい雰囲気にさせず軽口を交えながら軽やかに進んでいく話、作者のレベルの高さを思い知らされました。
こんな作品を読みたかった〜
★★★★★
なんか今さらですけど、大好きな作品なので、私にも一言いわせてください。BL歴9カ月目に出会ったこの作品。面白くて、楽しくて、ドキドキして、そして切なくて、あー私はこんな作品を読みたかったんだ〜と、読み終えたとき心の中で叫んでいました。
おやじギャグ炸裂だけど、真摯に人を信じようとする芽吹“アッキー”に一目(?)惚れ。やくざはちょっと苦手で、最初、兵頭はちょっとね〜と思ってましたが、何度も読み返すうちに、芽吹を思う心にやっぱ惚れてしまいました。まだ、読んでない人は、ぜひ読んでみてください。
トラウマはどこ吹く風
★★★☆☆
東京・両国に小さいながらも自分の城”芽吹ネゴオフィス”を構え充実した日々を送る”交渉人”芽吹の前に
高校卒業以来14年ぶりに”ヤクザ”となって現れた後輩兵頭。
高校卒業式の三日前に母親が自殺し、更にはそのショックに追い討ちをかけるように卒業式の日に兵頭に無理やり犯されたことにより、
「半分死んだまま生きてた俺は兵頭によって完全に殺された。」と独白する芽吹。
ところがそう言いながら、再会以来兵頭と漫才の掛け合いのようなやり取りをする芽吹に違和感を感じて仕方がありませんでした。
どう考えても一生引きずるようなトラウマを与えた相手に対する恨みとか憎しみという感情が
芽吹の中からすっぽり抜け落ちている気がしてなりません。
全体としてはコミカル調で交渉人という職業柄もありその仕事ぶりも非常に興味深く描かれていますが、
芽吹という人間に共感できないというかイマイチ理解できなくて本書の面白さが半減しました。