中国大陸の戦場　長沙作戦の戦場記録です。帝国陸軍の作戦の実像が記されていて、大変勉強になります。非合理的な作戦計画、弾薬等の欠乏、人命軽視の作戦など、その実象がわかります。また、陸戦での弾の飛び交う戦場というものがどういうものかを知ることができます。日本の戦争を考える時に、大変参考になる一冊だと思います。

祖父は１３師団で、著者と同じ中支派遣軍だったので、その雰囲気を知りたいと、この本を手に取りました。
戦闘描写が結構リアルで、図解も多いので、結構汗を掻きながら読んでしまいました。
祖父も、弾と飯と薬が無いと言ってましたが、戦争初期から既にそうなってるとは・・・。飛行機と情報が命のこの戦争で、明治の頭の司令官ではなんとも。
日清戦争と勘違いしてしまうほどです。
読みやすく、ハラハラドキドキもあり、そして考えさせられる。
あの戦争からは何も変わってない、今の日本。