MPS時代が一番好き
★★★★★
オスカー・ピーターソンほどのピアニストともなれば、演奏にはずれなどないので後はレーベルの違いによる「録音」の好みで選んでも問題はないと思います。ピータソンにとって晩年不幸だった?のは、録音がテラークレーベルだったことではないでしょうか?テラークといえば、クラシックでは有名な名録音でオーディオマニアにも有名ですが、ジャズの録音に関してはその録音ポリシーに今一つなじめませんでした。
このMPS時代の録音では、同じくクラシック録音を得意としていたオーナー兼プロデューサーのセンス・手腕でピーターソンの華麗なピアノの音が満喫できます。
ピーターソンの男ざかりの時代の録音でもあり、なによりも録音名盤として人気の「プリーズ・リクエスト」をしのぐ、ピアノの美音が大きな魅力でもあります。「プリーズ〜」は当時としてはという但し書きをつけた上での名録音盤だと思いますが、どちらかといえば「ベース音の名録音」という気がしないでもありません。ピーターソンの華麗なピアノの音を楽しむならこのレーベルの一連の作品を勧めます。なお、このCDは選曲・演奏がすばらしいことはいうまでもありません。