インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

心臓にいい話 (新潮新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
どうしても伝えておきたかったスピリット ★★★★★
専門的な知識を素人にもわかりやすく説明するというのは簡単ではない。著者は心臓外科の歴史からひも解き、心臓の病気、検査、治療、予防を淡々とやさしく解説していく。そして現在の患者や家族への心得を説いて、最後に長年循環器病に関わってきた医師としての自負と志に根ざした思いを語る。

あまりにさらっと書かれてあるので見逃してしまいそうだが、著者が東京女子医大で榊原先生に付いていたころは術中死ばかりで毎日死亡例があって、若かった著者は泣きながら下宿に帰ったと書いてある。「生と死のシナリオ―医療現場レポート 」(山本高史著 新潟日報事業社)では当時の様子が書かれていて、あまりに術中死が続くので今後も手術を続行するかそれともしばらく手術を中止にするか話し合いがもたれ、結局榊原先生の方針で手術続行と決まった。しかし手術をすれば死ぬとわかっている患者に手術を勧めるのは医師にも相当心理的負担だったようで、当時同じ施設で著名な医師が二人自殺したことを記している。
著者が「どうしても伝えておきたいこと」でスピリットということを説明してるが、今の日本の医療が多くの患者の犠牲の上に成り立っていることを著者は知っているからこそ敢えてここに書き加えたんだろう。

渾身の心臓外科 ★★★★★
先日、小柳先生の講演を聴く機会がありました。その内容が非常に興味深く医療従事者として襟を正さなければいけないようなもので感銘を受けました。小柳先生にほれ込み、早速注文してあっという間に読んでしまいました。心臓外科医としての腕も一流ながら、その志の高さも超一流です。名医ってこういう人のことを言うんだとつくづく思いました。余談ですが、小柳先生は、最初は「渾身の心臓外科」という名前で出したかったそうです。中身は、多少一般の方向けに書いてあるところもありますが、まさしく「渾身の心臓外科」で日本の心臓外科の歴史がわかります。医療従事者特に循環器に関わっている方には是非読んでいただきたい一冊です!
心臓外科の歴史から限界まで盛りだくさん ★★★★★
小生、7年前まで心臓外科の臨床で、paramedicalとしてビジネスをさせていただいておりました。
小柳先生は学会でも偉ぶったところが無く、とても真摯(and 紳士)な方という印象でした。

この著書も日本の循環器病実態全体を網羅して、発達の経緯、現在の循環器病治療の守備範囲、免疫学にさわる話等々、分かり易く記述され、患者さんの側もドクターたちの必死な格闘の現状を判る内容になっています。

名医はビジネス同様、「難しいことを簡単に話せるスキル」も持ち合わせているという実例の著書だと思います。私にとってはParamedecal Bisinessからはなれての空白の7年間も埋めて貰ったという著書になりました。感謝!
心臓病の基礎 ★★★★☆
著者は、長きに渡り一線で箇kつ訳してきた心臓外科。
本書では、心臓にまつわる病気とその治療法について、
わかりやすく説明されている。

なによりも、心臓手術の発展とともに歩んできた著者だけあって、
治療法の発展の経緯や、草創期の苦労エピソードなどがうまいバランスで
混ぜ込んであるので、現在の医療の進歩がわかりやすく浮き彫りにされている。

心臓にまつわることが、とにかく一冊にまとまっているので、
手始めとする本としては、非常によくできていると思う。
ベテランの本音トーク ★★★★★
 心臓病は老化の一環、と言われると、なんともしようがないのですが…。人工心臓や心臓移植などの最新情報はもちろんですが、歴史ウンチクが充実しているのです。心臓病の治療というものが、ほんの50年やそこらで進歩してきた分野なのだということが、よくわかりました。
 心臓病を予防するための生活の注意点や、患者となった場合の心構えなどという実用性だけでなく、40年以上も最前線をつっぱしってきたベテラン医師の「志の高さ」が行間からにじんできて、感じるところ大です。