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月にむら雲、花に風 <右手にメス、左手に花束8> (二見書房 シャレード文庫)

価格: ¥669
カテゴリ: 文庫
ブランド: 二見書房
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置鮎さんと鈴村さんの声でこの話を聞きたい ★★★★★
長く続くシリーズなのにますます面白い。もう出来上がったカップル、というより夫婦の話なのに、当てられてうんざりということもない。医療現場の話がほどよく盛り込まれて興味深いし、二人を取り巻く人たちもそれぞれ魅力的だ。なにより仕事に対する真摯な態度と、お互いを思いやる気持ちがベースにあるので、安心して読めるのだと思う。

このシリーズに最初に出会ったのはCDの方が先だった。それから原作を読んだが、CDの印象とほとんど変わらなかった。というのは大事な話は会話ですすんでいくので、台本にあまり誤差がないのだ。発売元の倒産で続きが聞けなくなり残念でしかたがない。

シリーズものは音源があると本を読むときに声優さんの声に変換される。でも実際の演技にはかなわない。江南の置鮎さんも、篤臣の鈴村さんもこれ以上ないくらいぴったりなので、同じキャストでCD化が続行されることを希望する。だって、どんどん面白くなっているんだから。
日常の一コマに癒されました ★★★★★

今回は篤臣が一人悩んで頑張るのを江南がさりげなく支えてやるという構図で、いつもはしゃいで(?)大騒ぎの感がある江南が大人しかったというか、えらく大人びていたというか(笑)

内にこもって悩みがちな篤臣に、「そんなのどうでもいいじゃん」ぐらいの勢いで明るく鷹揚に励まして持ち上げる江南。でもそんな彼の言うことは逐一的を得ていて、やっぱり日常の一コマ小説なのですが、されど日常の一コマ、と人生の指南書を読んだ後味がありました。
いい意味で。

巻数を重ねるとたるんでくるのがシリーズものの運命ですが、このシリーズは日々の一コマシリーズですので、力入れずに読んで笑ったり切なかったり感じることができるのがいい。そう改めて実感した一冊。
この前巻まで読んでどうしようかなと考えている読者様には是非これも読んで!とおススメです。

ついでに「お医者さんにガーベラ」の九条がちらりと出てきたり、「楢崎先生とまんじ君」の楢崎もいたり、他の椹野作品とのリンクもあるのでこれら作品の読者ならプラスアルファで楽しめるでしょう。