Sound of the forest
★★★★☆
木のぬくもり、といえば変な感想だが、耳あたりがなにかポクポクしたデスメタルだ。
このバンドはもちろん、フォークメタル自体初めての挑戦だったが、初っ端にしてはなかなかいい音にめぐり会えたのではないだろうか。聴いていて楽しくなる音だと感じた。
†フィントロール NIFELVINDレヴュー†
★★★★☆
†フィンランド産、愉快で凶暴なポルカ/フォークメタルバンド、フィントロールの5作目
†FINTROLL NIFELVIND
1†Blodmarsch:
オーバーチュアだが印象的、これはいい味でムード満点
2†Solsagan:
始まって20〜30秒はディセクションのサンバーレイン辺りを思わせる
シリアス系でサビ以降はお馴染みのメロディや展開も顔出す
フォーク・民謡度がこの位なら拒否反応も少ないかも、メロ良し、一押し曲
サビのアイアイヤーが耳にこびり付く(木のウロで小人達が歌っているようだ)
3†Den Frusna Munnen:
民族的楽器音が特徴的な出だし、メロも悪くないが今一印象が薄い
サビに向けてのメロの扇情力が今一なのが原因か
4†Ett Norrskensdad:
全編これ民謡調でアグレッシヴなVoの絡み具合が面白い、
お馴染みの叫び合いの手も顔を出す、佳作
5†I Tradens Sang:
結構重め&アグリーなへヴィーソング、サビの民族度も弱めで
最も普通のデスソングかも
6†Tiden Utan Tid:
今作の面白出だし大賞か、中身は割りと重厚なへヴィーソング
もう少し明快なメロで楽しくするか、重く格好よくするか振り切ってほしかった
7†Galgasang:
ギターのムードがいい感じの、寂しい哀愁系フォークソング、結構いいアクセント
8†Mot Skuggornas Varld:
悪夢めいたムードで終始デスっぽい曲、
メロは期待できないがリズムの格好よさは結構いい
9†Under Bergets Rot:
面白出だし候補だがやや短いんだよね、内容は愉快なブラックメロ
とVo、合いの手と全員集合な内容、「オオッ!」だ、佳作
10†Fornfamnad:
面白出だし候補、内容はちょい他の重めの曲と被りまくり
ヴァリエーションという点がこのバンドの最大の課題かも
11†Drap:
やっぱり他のへヴィー曲との差別化が少なく、飽きる印象
総評:
最近のハロウィンのアルバムのように、今後はいかにも「フィントロール的ソング」
要は「Trolhammaren」探しになりそうな予感がある
その1・2曲の為に買うようになったら終わりかな
もっと豊かにメロを満載して展開の幅や種類を増やして欲しい
星的には4個だが限りなく3.5個に近い意味で
主観:70/100 客観:75/100
フォークメタル安心傑作
★★★★☆
フィンランドのフォークメタル、フィントロールのアルバム。2010作
ポルカとメタルとの愉快な融合という無茶なサウンドでデビューしたこのバンドも、早5作目。
前作から強まってきた重厚なサウンドに、今作では2ndあたりの頃のポルカメロが蘇り
「アイヤイヤー」という愉快な掛け声とともに疾走、相変わらずの楽しさに嬉しくなります。
ヘヴィさと土着性のバランスもよく、フォークメタルとしての幻想的美も有していて
バンドとしての世界観の表現力も確実に高まってきています。やはり今回も傑作。