今年2006年に結成20周年を迎えたリッピントンズがリリースした、
名前もそのままなタイトル。

記念アルバムと銘を打っているように、歴々のメンバーがこぞって参加しています。
ピアノ/キーボードにはデイヴィッド・ベノワやグレッグ・カルカス、
サックスにはデイヴ・コズやブランダン・フィールズ、ジェフ・カシワカーク・ウェイラムに
現メンバーのエリック・マリエンサルがいたりで。

いつもながらのサウンドですな。
代わり映えのない・・・アヴェレッジ(平均的)な。
逆に言えば安心感、安定感のあるものだとも解釈できるわけで。

私的にはベノワが参加の＃5、＃10がお気に入り。
#11は歴代のヒットナンバーのメドレー。以下の順。
Moonlighting
Black Diamond
Weekend In Monaco
Welcome to The St.James Club
Morocco
Tourist In Paradise
I'll Be Around
Curves Ahead
Brave New World

輸入版にはボーナスDVDを収録。
国内盤にこれの応募券があったけど、既にサービスは終了。
どうってほどでもないので、ディープ・ファン以外は別に着目するほどでもない。
それとボーナストラックを収録。

Rippingtons結成20周年記念盤は，ボーナスDVD付きのお徳用盤である。しかし，このボーナス･ディスク，海外での商売ッ気がないと言えばそれまでだが，リージョン1とは何とももったいない限り。とは言え，内容もRuss Freemanへのインタビューに昔のライブ映像（及びPV4曲）を加えたかなり安易なつくりなので，あくまでもオマケの域を出ていない。PVは結構時代を感じさせて笑えるものがあるが，それも20周年という歴史の裏返しであろう。

本編のCDは相変わらずのRippingtonsフレーズ満載であり，ファンはそれなりに満足できるだろう。中でも，最後に収められた"A 20th Anniversary Bonus"は以前のバンド・メイツ，Jeff Kashiwa(sax)，Kim Stone(b)等を招いてのヒット･メドレーで，長年のファンへの贈り物といったところか。それが一番の聞き物というのが本作の辛いところであり，ある意味ではそれがRippingtonsの限界と言えるだろう。全体的には星3つ半に近い3つ星。