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Cards on the Table (Poirot)

価格: ¥887
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: HarperCollins Publishers Ltd
Amazon.co.jpで確認
ブリッジを知らないので・・・ ★★★★☆
BBCのこのシリーズは大好きですが、この作品はやはりブリッジが分からないので何回聴いてもその部分は理解できません。
犯人をつきとめた理由は分かっても本当の面白さは伝わらないのかもしれません。
他にも面白い作品は多数あるので、ブリッジのルールを知らない場合あえてこれを選ぶ必要はないかもしれません。
原文の魅力が増します ★★★★★
原文のすばらしさを存分に味わえる朗読です。
登場人物の台詞からナレーションに至るまで、シーンを再現するにあたりテキストを何度も読み込まれているにちがいなく、安心して聴けます。

この作品では、ブリッジのスコアをもとに容疑者4人の心理を読み解くのがポアロの捜査方針になっています。朗読によって上手く心理状態が表現されているので、活字だけで読むよりも人物像が見えるはずです。
ただ、少し「疑わしい人物」らしさを誇張しすぎでは・・・と感じる部分もなくはないです。好みの問題かも知れません。
個人的に一番の聴きどころを紹介するならば、容疑者の一人との会合でポアロが取り乱すシーンがすばらしい。迫真の演技。聴いているこちらが「エパタン!」と言いたくなります。
もちろん、オリヴァ夫人の台詞やポアロの奇行でクスッとなるところも、ユーモラスで素敵です。とくにオリヴァ夫人が上手いので、ファンの人はうれしくなるはず。

購入を考えている人へ:
CD5枚組、全部で約6時間。各章は長さによって1〜6トラックに分かれています。
BGMや効果音は無く、本文のほかにはタイトルとディスク交換のアナウンスが読まれるのみです。
テキストは付いていないので、リスニングで聞き洩らすのがもったいないという人は手元に活字版を用意されるのがいいと思います。HarperCollins社の本でも朗読と異なる箇所がほんのちょっとありますが、十分に目で追えるはずです。少し高くつくことにはなるけれど。
コントラクト・ブリッジ・ファン必読の書 ★★★★★
コントラクト・ブリッジ・パーティーでホストが殺される。犯人はブリッジをしていた4人の誰か。ポアロは、4人の性格とブリッジのスコアを分析して、犯人を割り出す。ブリッジ・ファンにはこたえられない。
私はブリッジ・ファンだが、この本のおもしろさは、ブリッジを知らない人にはピンと来ないのではという気がする。でも、ブリッジを知らない母も友人も、おもしろいと言っているので、心配無用なのかもしれない。
ブリッジ・ファンには、原書で読む事を強くお薦めする(邦題は『ひらいたトランプ』)。邦訳版は、ブリッジ用語の訳が全然いいかげんで、読むに耐えないからだ。かと言え、ブリッジを知らない人に配慮した訳にもなっていない。たとえば、"ワン・スペード" が "スペードの一組"と訳されているが、 "ワン・スペード" は"スペードを切り札にして7組(1+6)取る"という意味なので、どうせなら思い切って "スペードの7組" と意訳すれば良いのに。
プロットもアイディアも最高! ★★★★★
 成功した殺人犯、つまり疑われていない殺人犯を、彼らにはもちろんそんなことは知らせないで、パーティーに4人集めた男が、殺された。客達がブリッジをしている真っ最中に。容疑者はその部屋にいた、過去に殺人を犯したらしい4人だけ。ポアロは、最終的にブリッジのスコアから4人の心理を探り出し、犯人を突き止める。プロットといい、アイディアといい、クリスティの傑作の1つ。