大学生の結哉は、アパートの隣の部屋の爽やかサラリーマン和久井に恋をするが、恥ずかしがりの性格で自分に自信がもてないため、満足に挨拶ひとつできない。みかねた先輩（ノリのよい演劇青年）が代わりに考えてくれたアンケート作戦を実行すると・・・

なんとなく最初から、上手くいくんだろうなあ、と分かるストーリーなんだけれども、気楽に笑えて癒されます。
Ｈも十分過ぎるくらいありますし、サービス精神のある作家さんだと思います。

自分は健気な受は好きだけど、暗い話は苦手なので、こういう話はかなり好きです。

受も攻も常識人のくせに、どっか天然風味なんだけど、やることはエロい！
そして、きっかけのアンケートを考えた騎一先輩、あんたはエラい！
「また一つ、この世に馬鹿ップルが誕生したのだった・・・」みたいなナレーションを入れたくなる（笑）お話です。

ポジティブなエリートサラリーマンとネガティブなかわいい大学生の話です。
裏表紙のアンケート（あらすじ？）に惹かれて購入しました。
とにかく面白い。最初から最後まで休む暇無く面白かったです。
相手が好きすぎて、変質者ぎりぎりな大学生が面白くて微笑ましくて、とても良かったです。
サラリーマンも容赦なくどんくさい目に遭ってます。普通、かっこいいエリートサラリーマン（攻）が、どんくさい事をすると萎えてしまったりするのですが、この本は何故かテンションあがりました。
脇役の大学生の先輩も良い味出してます。
ラブコメ好きにおすすめです。

この感じ、何かを思い出すな〜と思ったら、あれです。
清水義範（筒井康隆ではない）。
前作『美男の達人』とともに、いわばパスティーシュBLという新分野を確立した作者。
今後ともネタ切れを恐れず、独自の道を突き進んでほしい。どんなケモノ道でもついてゆきます…！

レビューが良いので期待して読んでみましたが
好きなタイプの男前が出てこなくて思い入れがありません。残念。
語彙チョイスはとても素晴らしく、
文章の繋ぎ方が素晴らしくて思わず唸ってしまいました。
個人的に評価したいのはそこだけ。
ただ、個人的に苦手としている宗教の匂いがしたのが致命的でした。
2回程度なので気にし過ぎと言われるレベルですが、駄目なものは駄目なの〜。
わははもさだま○しもイヤンです。（つAＴ）

期待が大きすぎたせいか、読み終わった感想としては、
リズム感があり、展開も速く、楽しめたといえば楽しめたけど、
余韻が残らない？！みたいな感じだった。
多分、私がしっとりとした雰囲気が好みだからだと思うけど。
ライト感覚で、BL初心者の方にもさらっと読める作品かも。

それにしても、イラストがよかった。
受けもかわいいし、攻めもめっちゃオトコマエで。
BL作品って、イラストの影響がかなり大きいからなぁ。
イラスト見て（表紙のみの場合もあり）、やっぱやめとこ・・・
ってことがたまにあるけど。（BL好きの風上にも置けない？！）