古典マジックの紹介&歴史書
★★★★☆
著者は日本でも有名なマジシャン、カッパーフィールドのショーの企
画等を行ったりする人のようです。
マジックの本というと、「あなたもやってみよう!」というような感
じの本を思い浮かべるかも知れませんが、本書はそういう類の本ではあ
りません。マジックのトリックの種明かしは載っていますが、気軽にで
きるテーブルマジックではなくステージ上で行われたり、大掛かりな装
置が必要となるものの説明ばかりですから。
種明かし部分はありますが、本書では有名マジックとそれにまつわる
人々(マジシャン達)のエピソードに主力がおかれています。
取り上げられているマジシャンの中でフーディーニ(1874〜1926)が
最も有名だと思いますが、それ以外の人物も1800年代・1900年代前半に
活躍した人ばかりなので、古典マジックの紹介&歴史書という趣です。
値段はやや張りますが、400頁近くのボリュームがあるため高すぎると
いうことはないでしょう。
この本は、マジックが好きな方よりも古典推理小説の好きな方におす
すめしたいです。本書を読んでから古典推理小説(作中にマジシャンが
出てくるならなお良し)を読むと、より当時の状況を思い浮かべること
が出来て小説が楽しめると思うからです。
読みやすければ
★★★★☆
やはり翻訳物の宿命か、表現が読みにくい作品になっている。歴代のマジシャン(プレステージ)について描かれている。フーディーニについては、昔映画でよくやっていたけれど、ほかのプレステージは初めて聞く名前が多かった。カッパフィールドよりも偉大なプレステージたち。観客を楽しませてきた偉大な人物に敬意を表したい。
歴史書としては評価できるが・・
★★☆☆☆
他の書評で「トリックをここまで公開」とされていて期待して読んだので、不満足。マジックに関する歴史書としては良く纏まっているが・・・